2017年6月25日日曜日

あさひ愛 永遠に

これがあさひ愛最後のメッセージです。これまで全部で125回のメッセージを発信し、本日時点で5万ページビュー(閲覧された回数)を数えるに至りました。

はじめは私が日々感じたこと、経験したことなどを文章にして、社員の皆さんに伝えることで、私がどんな人物で、何を考え、何をしているのかを知ってもらおうと気軽な気持ちでスタートしました。社内向けのメッセージですが、せっかくなのでインターネット上で誰でも参照できる設定にしたところ、徐々にお客様や金融機関、また採用の面接に来た人など社外の方から、いつも読んでますよなどと声をかえられるようになりました。当社や私のことを気にしてもらってるんだと嬉しい反面、これはうかつなことは書けないし、きちんとした文章でなければ恥ずかしいなと感じるようになり、ブログとは言えないような更新頻度となってしまいました。

しかし、じっくり考えながら文章にしていくことで、頭の中が整理できましたし、何より文章力の訓練にもなりました。いま読み返してみると、その時、その時の起きたこと、感じたこと、メッセージにしようと思った背景などが鮮明に蘇ってきます。まさに、私の旭での歴史そのものでもあるわけです。



あさひ愛の原点

さて、最後に何を伝えようかと色々と考えましたが、やはり原点に戻って、「あさひ愛」について話をしたいと思います。

このブログのタイトルでもある「あさひ愛」ですが、これはブログを書き始めた当初、当社が、社員はもちろんのこと、その家族や、お客様、協力会社など、当社を取り巻くあらゆる人から愛されるような魅力的な会社にしたい。また、65年(ブログを書き始めたのは65年目の時でした)の歴史と伝統ある当社で仕事をしていることに、自信と誇りを持って欲しい。そんな思いをこめて作った言葉でした。そして、私がこの会社で見聞きし、感じたことをブログを通じて皆さんと共有することで、ひとりでも多くの人にあさひ愛を感じ、共感して欲しいと思いながら書き続けてきました。(あさひ愛 第1回記事

この時、「あさひ愛」はこういう会社にしたいという私の中でのビジョンのような位置づけでしたが、当社での年月が経ち、特に事業再生を経験することで、今さら私が言うまでもなく、この会社はすでにあさひ愛に溢れていると感じるようになりました。


あさひは愛に満ち溢れている

当社が経営危機にあると認識した後、私はこの事実を社内外に比較的早い段階から説明するという判断をしました。この手のことは、関係者の動揺を防ぐために最後まで水面下で実行することが多いかと思います。しかし、私はその事実を知った時の動揺よりも、その事実を聞かされなかったことへの不信感の方がインパクトが大きい。また、会社を復活させるには社員に危機意識を持って本気になってもらわなければならない。という考えから、公表に踏み切りました。

不安もありましたが、関係者の皆さんのあさひ愛を信じて1社1社、ひとりひとりに説明をしていきました。すると、お客様は予算が少ない中で少しでも仕事を増やそうとしてくれましたし、資金繰りを助けるために支払い条件の改善にも応じてくれました。また、協力会社は逃げ出すどころが「あさひなら絶対に乗り越えられる。ダメなら心中だ」と最後まで当社を信じてついてきてくれました。そして、何より社員の皆さんが、死に物狂いで受注を増やし、利益率を上げ、入金・回収を早めて危機を乗り越えてくれました。

一区切りついたときには、みんなのことを信じてよかったと心から思いましたし、同時にこんなに多くの人たちに愛されている素晴らしい会社はないなと実感しました。やはり長く続く会社というのは、その会社のことを思い、思われ、愛に満ち溢れた会社なんだと思います。


あさひ愛を誇りに

あさひは、有名な大企業なわけではなく、高学歴ばかりが集まるエリート集団なわけでもない。
走り回るのは得意だけれど、儲けるのは下手。
口下手のくせに、しゃべりたがり。
酒好きばかりで、飲むとだらしない、絡む、ぶっ叩く。

でも、いいモノを作ることに情熱をかけていて、真面目で愚直。
お客様から頼まれれば夜中でもすぐにとんでいくし、どんなに困難な状況でも逃げずに最後まで仕事を終わらせる。
年配の職人さんが重たい材料を運んでいれば歩み寄って手伝ってあげるし、自社の利益よりも先に協力会社のことを心配する。
若手の悩みには朝まで耳を傾け、トラブル現場には頼まなくても人が集まる。
意見があれば上司だろうが役員だろうが社長だろうが納得するまでモノ申す。
でも、一度理解するとその方向にまっしぐら。

こういうひとつひとつがあさひ愛の源泉なんでしょうね。あさひ愛こそが当社の最大の魅力であり、強みであり、文化です。このことは、私たち自身が強く認識し、誇りに思うべきなんです。そして、永遠に後世にこの愛を受け継いでいってください。


あさひ愛は永遠です。
これまで9年間、経営も工事も素人同然の私についてきてくれて本当に有難うございました。


吉田周平




Dear ASINDO team members,

This is the last message for you as a president of Asahi Synchrotech.

Today I would like to tell you about Asahi-Ai, kind of love, soul or sympathy toward Asahi. I made this phrase with my thoughts to make this company filled with a lot of love from employees as well as family members, customers and suppliers, all around Asahi. This was supposed to be my vision at that time. But throughout my Asahi life especially my experience of business restructuring I fully realized that Asahi has been already surrounded by much of love.

When we were facing management crisis, customers tried to make orders as much as they could and speed up the payment for helping our cash flows. Suppliers never leave us and some of them said " We believe Asahi never die. If Asahi die we could die together." And YOU work hard to increase sales amount and profit rate, and tried for cash correction. I believed Asahi-Ai became the driving force for our revival.

I know that each of you, ASINDO members have same love, soul and sympathy which is called Asahi-Ai. No matter which county you live, what nationality you have and what language you speak. You are belong to One Asahi around the world and our Asahi-Ai is the most attractive feature, the strongest advantage and the great culture of Asahi Synchrotech. You should recognize and be proud of this. Then please tell this message to the future generations.

I was really excited to work with you in this emerging market Indonesia. You have many opportunities and bright future.

Thank you for working with me for 9 years and I am really proud of you.

With a lot of Asahi-Ai forever,
Shuhei

2017年4月6日木曜日

難題には組織で立ち向かおう

コントロール範囲を超えたら事故と同じ

ビジネスの現場では想定通りにならないことがたくさんあります。お客様の無理な要求、職人さんの技量不足、支給された図面の不具合や遅延、他工程遅れによる影響、、、
現場担当者にはこうした難題をなんとか解決しながらプロジェクトを前に進めていくことが求められますが、自分でコントロールできる範囲を超えた時には、即座に上司に報告してチームで解決していくことも必要です。

現場で事故が起きた時には、すぐに上司と安全に報告します。これは社内ルールであると同時に、現場担当者の責任範囲を超えているからといえます。事故の原因を特定し、再発防止策を検討し、報告書類を作成し、場合によってはお客様の上層部へお詫びにいくことも必要になります。これらは、現場担当者単独ではなく、上司や安全部門とともに会社として対応する必要があるわけです。

これと同様に、お客様に依頼したことをなかなか実行してもらえない、お客様からコストや工期に影響がでるようなことを要求されているなど、自分のコントロール範囲を超えた状況になった場合には、やはりチームとして会社として対応する必要があります。これは一種の事故的状況であり、現場担当者だけの範囲で進めるべきではないのです。


ルールを守れば上申するのに遠慮はいらない

担当者同士の話し合いで解決しない場合には、お互いの上司に上申して、ひとつ上のレベルで話をしてもらいましょう。上司に話をあげて、先方の上司と話をしてもらうとなると、いいつけたように感じるかもしれません。しかし、ルールさえ守ればこれは当たり前のやり方です。
そのルールとは、「本件は自分の責任範囲を超えており、自分では判断できないため、上司にあげます」と相手に宣言する。これさえ守れば遠慮する必要は全くありません。

ひとつ上のレベルでも解決できなければ、その上、その上、と上げていき、最後は社長同士で決着をつければよいのです。これが組織です。個人で仕事をしていれば、全ての自分ひとりで解決しなければいけません。しかし、皆さんは旭シンクロテックという会社と組織に所属していますから、この組織を活用してチームで解決させることができます。


ひとりじゃない、組織で解決しよう

上司に報告して会社としての対応を依頼するというのは、決して力がないとか、弱音を吐いたとか、責任を果たさなかったということではありません。むしろ責任範囲を超えていながら抱え込んでいた方が、現場担当者の責任を果たしていないことになります。
当社には責任感が強い社員が多いので、トラブルが生じてもなんとか自分自身でなんとか解決しようと考えがちです。まずは自分自身で解決に向けて精一杯の努力をすることはとても大切なことです。しかし、自分の責任範囲を見極めて、タイミングを逃すことなく上司を巻き込むこともとても重要なビジネススキルのひとつです。

皆さんはひとりではありません。上司と一緒に、私と一緒に、組織として、また会社として難題に立ち向かっていきましょう。






2017年4月4日火曜日

今日から当社の一員となる皆さんへ ー新入社員へのメッセージ

昨日5名の新入社員が新たに当社の一員として加わってくれました。
入社式で彼らに伝えたメッセージを皆さんと共有したいと思います。

新入社員の皆さん、ようこそ旭シンクロテックへ。
星の数ほどある会社の中で、社会に出て初めて勤める会社として当社を選んでくれて有難う。この出会い、縁にも感謝したいと思います。

皆さんはいま、初めて社会に出る、会社に入る、仕事をするという期待と不安でいっぱいかと思います。また、今はまだ何もできないけれど、これから知識や経験を積んでしっかり仕事をしてやるぞという謙虚な気持ちと挑戦する気持ちを持っていることでしょう。
この気持ちをいつまでも絶対に忘れないでいてください。会社に慣れ、仕事に慣れ、少しずつ自信が出てくると、謙虚さや挑戦の気持が薄れ、驕りや慢心、安住が上回ることもあります。自信をもつことはとても大切ですが、慢心とは違います。
「初心に戻って」という言葉がありますが、自信がついてきた時こそ、いまこの時の気持ちにもう一度戻って、チャレンジを続けていくことが成長をするうえでとても大切なことになります。

今日は皆さんに、当社で仕事をするうえで常に大切にしてほしいことを3つお話します。このことは折に触れて私が社員の皆さんに伝えていることでもありますから、今後も何度も耳にすることだと思います。

ひとつは、技術力より人としての信頼が先であるということです。
当社の売り物は人であり技術力です。高い技術力は会社の優位性ですから技術力を常に高めていく努力は必要です。しかし、それ以前に人として信頼してもらうということが大前提です。当社が会社を設立して間もない頃、何も経験がない当社にお客様が仕事を発注してくれたのは、人としての信頼があったからです。信頼してもらえていれば、たとえ技術力が不十分でもチャレンジをする場をもらえます。人も会社もチャレンジを続けてはじめて成長できるもの。技術力の向上もチャレンジの繰り返しによって身につくものです。ですから、技術力よりも信頼を得ることが先。このことをよく覚えておいてください。

次に、ビジネスはwin-win-winでなければいつか破綻するということです。
お客様のwin、お客様が当社に仕事を依頼することによって成功してもらわなければはじまりません。次に協力会社やビジネスパートナーのwin。私たちは施工管理会社ですから、職人さんをはじめとする協力会社の協力なしには仕事になりません。ですから、お客様の成功とともに協力会社の成功を実現しなければ、ビジネスを継続していくことはできないのです。最後に当社のwin。当然ながら当社自体が継続的に利益をあげて事業継続をしていく必要があります。これらは、お金や利益という観点から見ると、相反する側面があり実現するのは容易なことではありません。しかし、できるだけ支払いを安くして当社だけが儲かればいいとか、逆にお客様が喜んでくれれば儲けはいらないとか、それではwin-win-winにはなりません。常に誰かがloseになっていないかということを意識するようにしてください。

最後に、私たちはソリューションカンパニーであるということです。
当社を工事会社と捉えると、工事をする、設備を作ることが仕事であるように思えます。しかし、工事はあくまでお客様に付加価値やソリューションを提供するためのひとつの手段にすぎません。私たちの提供する工事や技術サービスによって、お客様がどのような付加価値を享受することができるのか、ということを考えながら仕事に取り組んでください。
そのためには、お客様が何に困っているのか、何を望んでいるのかということを適確に捉えなければなりません。お客様のニーズは時と場合によって様々です。こちらが勝手に判断するのではなく、お客様の困りごとや望んでいることに対するソリューションを提供することが当社のミッションなのです。


会社は皆さんの成長とともに成長していきます。皆さんのひとりひとりが人間として、また当社の社員として成長することが会社の成長と発展につながります。私たちもそのための環境づくりに努めていきますので、ともに成長していきましょう。

これから永い付き合いになります。当社の仲間を家族のように思って、時に優しく、時に厳しく、ともに喜び、ともに悔しがりながら楽しく仕事をしていきましょう!

2017年3月24日金曜日

Win-win-winでなければいずれ破綻する

ヤマト運輸とAmazonの問題に見る重要なテーマとは

先月あたりからヤマト運輸をめぐる動きが頻繁にメディアに取り上げられています。これらの動きを一言で要約すると、アマゾンをはじめとするネット通販の急増によって、配送現場が疲弊し限界に達しているため、値上げに踏み切ることにしたというものです。
私はここには数多くの考えるべきテーマが存在していると思っていますが、その中でも大きなテーマはふたつ。ひとつは、「win-win-winでなければいつか破綻する」ということ。もうひとつは、「現場の創造性を確保するためには余裕が必要だ」ということです。
今回は前者について話をしたいと思います。

実は私もかなりのAmazonユーザーでして、毎月4~5回はAmazonを通じて買い物をしています。Amazonは年会費3900円を支払うとプライム会員となり、基本的には翌日配達、送料無料となっています。(地域や商品によって差があります) 
また、プライム会員になると、音楽や映画もネットを通じて聴き放題、見放題。Apple Musicが980円/月ですから、音楽配信だけでもAmazonの方が断然格安です。

店舗での買い物とネット通販を比較した際のネット通販の課題は、実際に商品を手にとって確認することができない、配送に時間がかかりすぐに手元に届かない、配送料がかかるということかと思いますが、すでに買うものが明確になっているのであれば、翌日配達、送料無料のAmazonであれば課題は全てクリアされます。
私はAmazonの回し者ではありませんが、こうしたメリットを高く評価してAmazonでの買い物を続けてきました。しかし、ヤマトをめぐる報道に触れると、送料無料をいつまでも続けることには無理があると感じます。


商流上の力関係など成り立たない

一消費者の立場からすると、欲しいものが翌日配達、送料無料で届くと言われれば、こんなに素晴らしいサービスはありません。しかし、送料無料とはいっても、配送自体にはコストがかかっているわけですから、誰かがその費用を負担しなければならない。
今回明らかになったのは(だいたい想像がついていましたが)、Amazonとヤマトの力関係から、かなりの割合でヤマト側が負担していたということです。送料無料とすることで、Amazonの売上やネット通販市場が飛躍的に伸びました。そうなると消費者とAmazonはwin-winですが、配送サービスを破格の値段で請け負わされているヤマトだけがlose。win-win-winの関係になっていないため、歪みが生じて今回のような問題になってしまったわけです。

今の世の中、1社単独でサービス提供できる時代ではありません。様々なビジネスパートナーと一緒にサービス提供することが当たり前になってきていますから、自社とお客様がwin-winであれば良いと考えていては長続きしません。サービスをともにつくりあげているビジネスパートナーにとってもwinとなるようなwin-win-winのモデルでなければ、いずれ破綻してしまいます。

今回のヤマトの問題においては、送料無料というお客様メリットと、ネット通販売上を上げたいというAmazonの成功シナリオだけを考え、配送を担う重要なビジネスパートナーであるヤマトをなえがしろにした結果、モデルが崩れてしまっているわけです。佐川急便はすでにAmazonのビジネスから撤退しているようですので、ここでヤマトに撤退されたらAmazonの配送を担ってくれるパートナーがいなくなり、Amazon自体も破綻しかねません。Amazonや消費者である私たち自身もある程度の配送料を負担することでバランスをとっていくことが必要になるのでしょう。

商流上の力関係、つまり発注する側とされる側では、する側の方が力が強く儲けることができる、などという関係はもはや成り立たないのです。


Win-win-winは最大かつ永遠に追求すべきテーマ

当社においても協力会社との協業なくしてビジネスは成り立ちません。お客様に価値を提供することはもちろんのこと、協力会社のビジネスの成功、当社業績の維持拡大も同時に実現させていく必要があります。

お客様からの厳しい要求、同業者との競争激化の中で、win-win-winのモデルを成り立たせることは非常に難しいのは事実です。しかし、お客様にとってのwin、協力会社にとってのwin、そして当社にとってのwinが何であるかをよく見極め、うまくバランスを維持していくことが求められています。

win-win-winの実現は事業継続していくための最大かつ永遠に追求すべきテーマです。このこと常に意識しながらビジネスの組み立てをしていきたいと思います。




2017年3月14日火曜日

経営理念策定プロジェクトキックオフ

昨日、経営理念策定プロジェクトのキックオフを行いました。
このプロジェクトは、当社が事業継続70年を迎えるにあたり、今後100年続く会社であるために目指すべきビジョン、大切にすべき価値観や行動指針などを明らかにするためのプロジェクトです。
社内でプロジェクトメンバーを募集したところ、22名の社員が手を上げ集まってくれました。本当にありがとう!

会社は価値がなければ存在し続けることはできません。その意味で、70年という期間継続できたということは、お客様、協力会社(ビジネスパートナー)、社員、株主、金融機関といった様々なステークホルダー(利害関係者)や社会に対して、なんらかの価値を提供し続けることができたということだと思います。

そこでこのプロジェクトは
  1. それぞれのステークホルダーから見たこれまでの当社の価値を再確認
することからスタートし、
  1. それらの価値がどのような考えや行動から生み出されたのかを探る
  2. 今後100年続く会社として新たに大切にすべき考えやや行動があるかどうか検討する
  3. 2と3を後世に語り継ぐ”経営理念”として言語化、明文化する
  4. 経営理念を社内外に浸透させる施策を検討する
  5. 実行
といった流れで進めていきます。

昨日はまず、社員として、またお客様や協力会社の立場からみた当社の価値についてメンバーで議論することから始めました。

社員の立場
・なんだかんだ働きやすい
・若い時から大きな仕事をまかされやりがいを感じる
・年齢や役職に関係なくざっくばらんに意見を言い合える

お客様の立場
・安心して仕事を任せられる
・どんなことがあっても最後まで仕事を終わらせる
・依頼したことプラスαの提案をしてくれる

協力会社の立場
・最後まで面倒を見てくれる
・現場でのサポートがあつく仕事がしやすい
・監督と職人のチームワークや信頼関係があつい

といった意見が中心だったでしょうか。

次に、事前に数社のお客様と協力会社に対して実施したアンケートから、当社に対して抱いている思いや評価を共有し、上記の仮説との比較をしてみました。
概ね仮説と大きなズレはないものの、中には意外なコメントもあり、生の声の説得力の大きさを感じます。

そこで次回までに、より多くのお客様/協力会社の生の声を集めて、当社の価値についての議論を深めるとともに、ステップ2以降に進めていきます。
次回はオフサイトで1泊2日の合宿です。普段の業務から離れて、じっくりと考え、語り合うことで、メンバーのチームワークの向上にもつながることを期待しています。

経営理念を策定し、社内外に浸透させていくことは、社員の結束を固め、お客様や協力会社との信頼関係を強めるとともに、素晴らしい社風や文化を継承していくうえでも大変重要な取り組みです。
楽しみつつも、納得のいくまで議論をし、最高の理念に仕上げていきましょう。

2017年2月21日火曜日

理解してから理解される

うまく話ができないという悩みは聞いたことがありますが、うまく話を聴くことができないということは聞いたことがありません。
しかし、聴くことは話すことよりもずっと大切ですし、話し上手よりも聴き上手の方がコミュニケーションスキルが高いといえます。


会話はキャッチボール

言葉の多い少ないは別として、人は基本的には話好きです。自分の話を聞いてもらい、同調してもらったり、共感してもらうことで気持ちが満たされます。
逆に自分の話を理解してくれなかったり、理解しようとしていない態度を見せられると不愉快になりますし、さらに相手が自分の話そっちのけで違う話を被せてこようものなら腹立たしさすら覚えるでしょう。

キャッチボールでは、相手がしっかりとキャッチしてくれた瞬間が気持ちがいいのであって、投げること自体が気持ちがいいわけではありません。さらに、多少ボールが逸れたとしても、相手が走ってキャッチしてくれれば、嬉しさは倍増しますし相手に対する感謝の気持もうまれます。
しかし、ボールを投げても一歩も動かず取る気を見せなかったり、投げたボールとは違うボールを自分のいるところとは離れたところに投げ返されれば不愉快になりますよね。

会話はキャッチボールと同じ。大切なことは、まず相手の話をしっかりと受け止め、それに対して適切に投げ返してあげることです。


理解してから理解してされるが鉄則

お客様に何かを紹介したりアピールしたりする時も、一方的にこちらの持っている商品やサービスを片っ端から紹介するのはNGです。相手が何を欲しているのか、何を聴きたいと思っているのかを十分理解した上で話をしなければ、一方的にボールを投げているだけでキャッチボールになりません。「できる営業=よく話す」 ではなく、「できる営業=よく聴く」なのです。

「理解してから理解される」これが鉄則です。相手に理解してほしければ、まず相手を理解することです。これがまさに”ソリューション”営業です。
今の時代はニーズが多様化しています。お客様が何を欲しがっているのか、何に困っているのかをしっかりと理解してから、適切な提案をする必要があります。だからソリューション営業が求められているのです。


基本は理解しようとしているというメッセージを出すこと

以前コミュニケーショントレーニングを受けたことがあります。その中で、二人組になって3分間何でもいいので相手に話をするというロールプレイをしました。ただし、相手は一切相槌をうたず、ろくに目も合わさずに話を聞く(聞かない?)というものでした。これがキツイ。話を聞いて
もらえていないのに、話し続けるとはこんなにも辛く苦しいものかと痛感します。

会話の時に、相手の目を見る、相槌を打つ、たまに確認の質問をする、これらは話を聴いて理解しようとしているよというメッセージになります。
コミュニケーションの基本とも言えますが、実は意外とできていなかったりするもの。聴くということの大切さを改めて意識しなければいけないと感じます。

2017年2月2日木曜日

お客様がぐんぐん昇進する会社 -旭シンクロテック

親がスイミングスクールに望むのは水泳の上達ではない

ある方のブログにこんな記事がありました。(要約)

夏休み中のスイミングスクールのチラシの話です。「夏休み子供短期水泳スクール」夏休み中にこのスクールに通うと、2学期が始まるときには上手に泳げるようになっているという集中レッスンがあります。
このレッスンのチラシを作ろうとした時、ほとんどの場合「夏休みにうちのスクールに来ると水泳がうまくなりますよ」ということを発信します。しかし、このチラシのターゲットであるお母さんたちは、子供が水泳がうまくなっても別に嬉しくない。

「水泳がうまくなるとどんないいことがあるのか?」これをうまくターゲットに伝えられなければチラシの効果はありません。お母さんたちに意見を聞くと、子供が水泳がうまくなったことで自信がついたということがわかりました。
小学生のころは、何か運動系の特技があると、いじめられたりしません。足が速いとか、高い跳び箱が跳べるとか、水泳がうまいとか、そういうい人よりとびぬけた特技があると自信がついて、その相乗効果で勉強をがんばったりもします。これが水泳がうまくなることによるメリットです。

そしてできあがったチラシのキャッチコピーは
「やったぁ~!! ボクらは自信マンマン組だ!! 学校の水泳授業が楽しくなる!!」

それまでチラシを打っても、定員の半分くらいしかうまらなかったスクールが、この広告を打った瞬間にあっという間に満員になったそうです。

ターゲットに対して、きっちりと価値を発信することができたからです。


「掃除機」に魅力はないが、ダイソン/ルンバは大人気

提供している製品やサービスをそのまま売り出しても魅力が伝わりません。
最近、「モノからコトへ」という言葉をよく聞きます。モノがありふれた世の中で、消費者が求めているのは「モノ」ではなく「コト」へ移ってきている。つまり、製品やサービスのその先にどのような経験が待っているのか、どのような価値を得られるのか、そこに期待するようになってきているのです。

例えば掃除機。掃除機はゴミをすいとって掃除をするための電化製品です。しかし、「ゴミをすいとります」とうたっても誰も魅力に感じないでしょう。ゴミをすいとるための掃除機はすでに家に存在しているからです。

そこで登場したのが、ダイソンやルンバといった掃除機です。
これらのキャッチフレーズは

ダイソン:「吸引力が変わらないただひとつの掃除機」
ルンバ:「お掃除するのはルンバの仕事、○○するのは貴方の仕事」

この一言で、その掃除機がもたらす価値を十分に伝えられています。
これが、掃除機というモノではなく、その先の価値であるコトを売るということですし、価値が伝わるからこそ、普通の掃除機より高くても人気商品となるわけです。


配管工事のその先にあるもの

それでは当社のサービスはどうでしょう?当社は配管工事というサービスを提供しています。しかし、「配管工事会社です。ビルや工場の配管をつなぎます。」とうたっても当社の魅力は全く伝わりません。配管工事を提供する会社は山ほどありますし、「配管工事」という言葉から強烈なインパクトや価値を見出すこともできません。

そこで必要なのは、当社の配管工事というサービスを利用すると、お客様にどのような経験や価値を提供することができるのか?ということをアピールすることです。

極端な例ですが、こんなキャッチフレーズはどうでしょう?

・お客様の予算内もしくはVE提案によって予算以下で求めている設備を仕上げることができれば、お客様の担当者が社内で評価されることになります。
そこで、「お客様がぐんぐん昇進する会社、旭シンクロテック」

・お客様に余計な手間や作業をさせることなく工事を進めることができれば、お客様の仕事を減らすことができます。
そこで、「設備工事は旭の仕事、家族サービスが貴方の仕事」(ルンバのパクリ)

・お客様が作りたい設備があるが技術力が不足していて十分な計画や設計ができない場合、当社はお客様に成り代わって上流の設計段階からお手伝いすることができます。
そこで、「お客様の懐刀として使ってください。キレがいいです。」

・お客様が課題を解決するために依頼してきた工事があるが、それでは問題の本質が解決しないことがわかっていれば、元の設計から再検討するアイディアを提供することができます。
そこで、「お客様よりお客様を分かっている会社」


半ば遊び感覚で考えたので現実的ではないかもしれませんが、このような考え方でアピールしていかなければ、ありふれたサービスとありふれた会社として埋もれてしまいます。
大切なことは、お客様が求めているのは「配管工事」ではなく、その先の価値であり、ソリューションであるとういことです。
以前から、「設備のソリューションカンパニー」になると話していますが、まさにお客様にどのようなソリューションが提供できるのかが勝負の分かれ目です。

皆さんも考えてみてください、当社がお客様に提供できる本当の価値を。

2017年1月26日木曜日

品格をつくる3つの口

少し前になりますが、お客様の賀詞交歓会に出席した時に伺った話を共有します。

お客様は2014年に株式上場されましたが、それ以降事あるごとに上場企業としての品格を大切にしたいと話をされていました。
先日の賀詞交歓会では改めて品格について触れ、「品格をつくる3つの口」について話をされました。
品格の品は口を3つ書きますが、
1.ありがとうと心から感謝を伝える口
2.ごめんなさいと素直にお詫びを伝える口
3.お客様やビジネスパートナーに敬意を表す口
を揃えることで品格がつくられるとのこと。同感です。

私も品格や人間性の重要さにについて折に触れて伝えてきましたが、品格とは何かと聞かれると答えは曖昧でした。この話を伺って、品格とは感謝、お詫び、敬意をすぐに伝えることができることと表現したいと思います。

また、会長は当社をはじめとする協力会社に対して、イコールパートナーという言葉を使いました。商流がどうであれ、同じ立場、同じ目線で協力し合いながらビジネスを発展させる仲間であるということを強調されています。

最近このような話をしてくださる経営者がとても増えてきたと思います。
私のwin-win-winの考え方にも繋がりますが、いまはこれまでの顧客、仕入先、競合という定義が薄れ、全てがビジネスパートナーとなり得る時代です。つまり、自社の力だけでは補いきれない部分にどのように外部の力を活用していくかが勝負の分かれ目になるということです。
そのためには、自社のメリットと相手のメリットをよく見極めながら、協業ポイントを見出し、その相手をイコールパートナーとして尊重することが大切なのだと思います。

お客様のスピーチを通じて、当社も品格を守り、イコールパートナーを1社でも多く創り出すことが大切だなと感じました。

2017年1月20日金曜日

「何かあったらお願いします」は禁句

新年の挨拶まわりをしている時に、ふと思い出したことがあったのでお話したいと思います。

私は立場上、いわゆる「表敬訪問」としてお客様を訪問することがあります。具体的な仕事の内容についての議題があるわけではないけれど、お客様に敬意を表するために訪問するというものです。

ただ、先方もせっかく経営層などの上層部の方に出席いただく貴重な機会ですから、何かしら「表敬」以外のプラスアルファの目的を持ちたいですし、普段の担当者どうしの営業活動ではなしえなかったような次につながるテーマを作り出したいと考えています。


宿題をもらってボールを持ち帰る

顧客訪問時に以前の上司によく聞かれたのが「どんな宿題もらった?」という質問でした。

訪問したという事実で満足してしまいがちだが、それでは意味がない。訪問自体を目的にするのではなく、次に何を起こすかということをイメージして目的をもって訪問しなさい。そうすれば自ずと宿題をもらって帰ることになる。必ず最後は相手にボールを渡すのではなく、ボールを持ち帰ってくることを心がけなさい。ということでした。

ボールを相手に渡してしまう、つまり次のアクションは相手が起こすという状況で訪問を終わらせてしまえば、相手からの連絡を待つことしかできません。しかし、ボールを持ち帰る、次のアクションの主導権を握って終われば、こちらから連絡をとる理由ができて、次回の訪問につなげることができるわけです。


「何かあったらお願いします」は禁句

まだ親密な関係になりきれていないお客様を訪問する際にありがちなのが、ひととおりこちらのサービス内容を紹介して、最後に「何かあったらお願いします。」と締めくくるというパターン。これはあり得ません。ただでさえ、先方はまだ当社のことを信用していないわけですから、そう簡単に仕事を依頼してくるはずがありません。
それにもかかわらず、ボールを先方に渡して帰ってしまっては、次のアクションがとれず一向に前に進めることができません。

何よりお客様に対して「何か依頼ごとがあったら連絡してください。それまで待ってます。」というのは失礼です。何か(提案や紹介すること)あったら連絡するのはこちらであってお客様ではありません。

初期訪問で大切なことは、こちらが話すのは3割程度として、お客様のことを知るために色々な話をしてもらうことにあります。

お客様のビジネス環境はどうなっているのか?
何か困っていることはないか?
当社が役に立てそうなことはないか?
競合となりそうな会社はいるか?
予算はありそうか?

これらをしっかりと抑えて、「私をお客様の状況を理解しましたよ」という印象をうえつけることが初期訪問の大きな目的です。
また、お客様のことが理解できれば、次回までに何をすればよいかも見えてくるので、次の宿題が決まります。そして最後に、「それでは次回は***をお持ちするようにします」と締めくくれば、こちらに主導権がきて終わります。


「何かあったらお願いします」は禁句、ボールは必ず持ち帰りましょう!



2017年1月3日火曜日

いいね!旭シンクロテック

想定外なことは想定外ではない

皆さん、明けましておめでとうございます。

この年末年始の休暇は土日との絡みが悪く少し短めの休みとなりましたが、少しはゆっくりとできましたか? 連休が短いと帰省や旅行客が集中するので、長距離移動をした人は渋滞や混雑でかなり疲れていることかと思います。

また、正月工事に従事してくれた皆さん、世間が正月ムードの中、安全第一で作業に取り組んでくださり本当に有難うございました。
正月くらいしか生産ラインを止められないというお客様がいるということは、需要と供給が良い循環で動いているということ。経済動向としてはプラス要素と判断できるのではないかと思います。

昨年のことに少し目を向けてみると、2016年は想定外の出来事が多く起こった年だったと思います。
海外では、イギリスのEU離脱、ベルギーやパリでのテロ事件、アメリカ大統領選挙でのトランプ氏勝利など。
また国内では、台湾企業鴻海によるシャープ買収、オバマ大統領の広島訪問、舛添都知事辞任と小池都知事就任、熊本地震、博多駅前道路陥没も起きました
当社のトーエネック傘下入りも皆さんにとっては大きなサプライズだったかと思います。

これだけ色々なことが起きると、もはや想定外なことが起きることは、想定外ではなくなってきているわけで、企業としてもいつ想定外なことが起きても対応できるだけの変化対応力をつけておくことが必要だといえるでしょう。


守り抜く力の強さをみんなで実感しよう

事業再生以降の3年間、私は一貫して守備力を身につけるということを訴えてきました。
景気が良い時期だからこそ、次に起こる「何か」に備えて守り抜く力をつけていこう。事故や災害をゼロに、品質の維持向上に努めて施工不良をゼロに、先を読む原価管理力をつけて赤字工事をゼロにすることを目指してきました。

まだ様々な施策はスタートしたばかりではありますが、今年度は今のところ事故や災害は例年に比べて限りなく少なく、目立った施工ミスはなく、リスクのあるプロジェクトは早い段階で対策をとることで大きな利益喪失にはつながっていません。
ラッキー要素も多々ありますが、運も実力のうち。守り抜くということが如何に大切なことかを是非皆さんで実感できる年度にしましょう。


「旭っていいね!」と言われ、「旭っていいね!」と言える会社に

さて、今年は当社設立70周年を迎える記念すべき年です。会社の平均寿命が23年前後といわれる中、70年間タスキをつないでくることができたということは、素晴らしいことだと思います。

たった一人のカリスマ経営者の力だけで引っ張ることができるのはせいぜい20年。それ以降は、お客様や協力会社からの信用と継続的な信頼があること、そして社員ひとりひとりの力や想を集結して「会社」として大きな力を発揮できることが、会社が継続する絶対的な条件と思います。
当社はその条件を満たすことができているからこそ、70年という歴史を刻むことができました。

私は旭を100年続く会社にしたい。 旭にはそれだけの力があるし、それだけの価値があると強く信じています。
そのためには、これまでの70年以上に様々な要素が求められることでしょう。中には信用、信頼、価値、安心、安全、素直、愚直、結束などの適切な言葉で表現できないこともあるかもしれません

私はそれらを総称して「いいね!」という言葉で表現することにしました。お客様や協力会社から、「旭っていいね!」と言われる。社員ひとりひとりが、「旭っていいね!」と言える。
 お客様、協力会社、社員がずっと永く付き合っていきたいと心から思える、そんな魅力ある会社づくりに取り組んでいきたいと思います。

いいね!旭シンクロテック元年です。
本年も宜しくお願いします!

2016年12月6日火曜日

あなたはたばこを吸いますか?

日本の受動喫煙対策は世界最低

先日、ある会社の社長と喫煙について話をすることがありました。

社員の健康を守ることも経営者の大きな責任のひとつ。最近では、労働時間やストレス、ハラスメントなどが健全な労働環境を考える際のキーワードとなっているが、喫煙、特に受動喫煙による健康被害については徐々に世間の意識も高まっており、企業としても労働環境の観点から何らかの方針を持つべき。

といった内容です。

厚生労働省がこの夏に発表した「たばこ白書」では、喫煙と病気の因果関係を4段階で評価しました。
喫煙者本人では、がんだけでなく、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病、歯周病などに確実に関係するとしており、さらに受動喫煙においても、肺がんや脳卒中、心筋梗塞などで確実に関係するとされました。
また、日本の受動喫煙対策は世界最低レベルとされ、「受動喫煙からの保護」「マスメディアキャンペーン」「広告、販売促進活動などの禁止要請」の3項目が最低で、G7(先進主要7カ国)の中で最悪だったとのこと。

国としての対策が世界的に見ても遅れているのは、税収に対する懸念や、政治的な裏事情?があるのではないでしょうか。いずれにせよ、政策だけに頼るのでなく、企業として実施できることは行い、世界レベルに追いつくための貢献が必要だと感じます。



喫煙者は採用しない

実はすでに企業として「喫煙者は採用しない」という方針を掲げている会社もあります。

リゾート再生で有名な星野リゾートや、テレビショッピングのジャパネットグループ、健康をテーマにビジネスをしている、ロート製薬やテルモなども喫煙者は採用しないという方針です。
星野リゾートの採用活動のページには、
「あなたはたばこを吸いますか?
- 大変申し訳ありませんが、星野リゾートグループでは喫煙者は採用いたしておりません。それが企業競争力に直結すると考えているからです。」
と気持ちがいいくらい堂々とうたっています。

ここまで過激ではないにしても、事務所内は完全に分煙、非喫煙者に対して手当てを支給、禁煙に向けた支援を福利厚生として行うなど、禁煙を会社として奨励する取り組みは多くの企業で取り入れられているようです。


まずはマナーから

私は”本日時点では”皆さんにいますぐ禁煙しろとは言いません。しかし、2016年現在の男性喫煙率は29.7%で、50年前の83.7%から54ポイント下がっているということ、受動喫煙による健康被害は医学的にも明白で、受動喫煙に対するネガティブな意識も高まっていることなど、世間の喫煙に対する状況や意識などをよく理解してください。

そのうえで、当社の社員の皆さんには以下の喫煙マナーを徹底するようにお願いします。

①事務所は完全分煙です。喫煙は屋外か、完全に壁で仕切られた部屋限定です。私の知る限り、まだ完全分煙ができていない事務所が1箇所あります。すぐに徹底してください。

②喫煙所から事務所に戻った際には、周囲の非喫煙社員に配慮した一言をお願いします。非喫煙者はタバコの煙の匂いには敏感です。特に集団で喫煙した直後にぞろぞろと会議室に入る人たちがいますが、喫煙後10分はおいてから会議室に戻るようにしましょう。

③喫煙所で打ち合わせをしないでください。もし仕事の話がされた場合には、その内容を「正」とせず、その場に居なかった人と必ず情報共有をするようにしてください。

④お客様との会食においては原則禁煙です。どうしても我慢できない場合は、トイレかのように席を外して喫煙所で吸うようにしてください。お客様が喫煙者で強く勧められた場合には、同席している非喫煙者に配慮の一言を添えた上で最低限の本数を吸うようにしてください。お客様より先に火をつけるなど以ての外です。

⑤社内の飲み会は参加者全員が喫煙者でない限りは原則禁煙席です。③同様、席をはずして所定の喫煙所で吸うようにしてください。禁煙席がない場合やとれない場合には、同席している非喫煙者に配慮の一言を添えた上で最低限の本数を吸うようにしてください。

喫煙マナーで最も大切なことは「配慮の一言」があるかどうかです。自分の嗜好によって、周囲の人の健康に影響を与えたり、不快な思いをさせているわけですから、必ず一言添えることを意識してください。

当社では、まずこのマナーを徹底することからはじめましょう!

2016年11月15日火曜日

スーパーマン頼みの時代は終わった

当たり前のことを、当たり前に行うための、「当たり前」とは?

仕事には環境にあまり左右されずに定型的に行う基礎業務と、環境の変化に応じて柔軟にやり方を変える必要がある応用業務があります。職種によって基礎業務と応用業務の割合が異なってきますが、どのような職種にも少なからず基礎業務が存在するはずです。

基礎業務ができてはじめて応用業務ができるようになるわけですが、この基礎業務を確実に遂行するためには、「標準」が必要です。標準とは、「当たり前のことを、当たり前にできるようにするための、当たり前そのもの」です。人によって「当たり前」とは何かが変わってしまうと、業務が人によってばらついてしまい、会社として安定的に業務を遂行することができなくなってしまいます。


標準がない会社にはスーパーマンが必要

標準が存在しないと「しか」が多くなります。「彼にしかできない」「これしかできない」など、仕事が属人化したり、限定的になったりすることで、一部の人に仕事が集中したり、限られた仕事だけを長期的に担当し続けるする人が出てきたりすることになります。
このような会社が成果を出すためには、「彼にしかできない」という「彼」=スーパーマンの存在がとても重要になってきます。
スーパーマンは、
 自ら仕事のやり方を考えて実行します
 基礎業務を確実に遂行するだけでなく、応用業務もこなします
 困難な状況もなんとかしてくれます
 能力が低い人の仕事も精一杯カバーします
 
すると、スーパーマンには常に困難な仕事がまわってくるので、徐々に疲弊してきてしまいます。それでも状況が変わらない場合には、会社を去ることもあるでしょう。すると、スーパーマンに頼っていた会社は、ひとりでもスーパーマンが抜けることで大きく戦力ダウンし、弱体化してしまいます。


「しか」を「でも」に変える

一方、標準が定義されることによって「でも」が増えてきます。「誰でもできる」「新人でもできる」といった具合に、誰にとっても当たり前になることで社員の能力の底上げができ、仕事の割り振りにも幅が出てきます。
基礎業務を誰でもできるようになれば、会社全体の力が上がります。すると、特定の個人がスーパーマンとして会社全体を支えるのではなく、どっしりとした土台ができあがり、スーパーマンはその上で会社をさらに引っ張っていくような活躍の仕方にかわります。

いま、当社に必要なのは、標準を策定することによって「しか」を「でも」に変えて、安定した土台と組織力を上げることにあると思います。


当社の標準にはたくさんのノウハウが詰まっている

そのために当社では、「標準化」というキーワードで様々な取り組みを始めています。
過去の重大なミスや事故の発生原因からつくりあげた「作業標準」は、当社が施工する際に最低限守らなければならない取り決めです。すでにほぼ全ての現場に常備していることと思いますが、この作業標準は社内だけでなく協力会社にも周知して活用を徹底していきます。
当社が元請になった時や、客先に安全基準がない場合に活用する「安全標準」も整備しつつあります。
また、現場における原価管理の手法や、関係者での共有方法についても、施工中会議資料のひとつとして活用が始まっています。

これら当社標準のひとつひとつには、スーパーマンの仕事のやり方や過去の失敗を元にした反省など、当社のこれまでのノウハウがたくさん詰まっています。
このノウハウを社内の標準として定着させることで、会社の足腰となる基礎が強化され、景気や環境が変化しても対応できるだけの安定性と柔軟性を身につけることができるのです。

もはやスーパーマンに頼って前に進む時代は終わりました。社員全員が当たり前を当たり前にこなす力をつけ、組織として強くなっていきましょう。


2016年10月19日水曜日

自慢は弱者の戦略

”オレガー”は合コンでも嫌われる

皆さんの周りには自慢話が好きな人はいますか?少し遠慮気味に、恐縮しながら、話すならまだ可愛げもありますが、ドヤ顔で話をされるとうんざりしますよね。
先日喫茶店で隣の席にいた女性4人組が前日の合コンの反省会で盛り上がっていました。うるさいなと思いつつも、耳を傾けてみると、、、

「昨日、あとから遅れてきた○○さん、うざかったよね~」
「あー、”オレガー”でしょ? あれはないよね」
「なんでも、かんでも、自分がやりました、みたいな」
「ああやってアピールばっかりして、魅力に感じるとでも思ってるのかね~」
「ほんと”オレガー”って最低~」・・・

”オレガー”という言葉は初耳だったので、初めはどういう意味だか分かりませんでしたが、話を聞いていると、「それはオレがやったんだよ」「オレがお客さんから評価されて・・・」「オレが若い時はもっと進んで苦労を・・・」と、直接的、間接的に自分の自慢や、自分中心の話題展開をする人のことのようです。

googleで検索しても出てきませんでしたので一般的ではなさそうですが、とても面白い表現だなと思いました。合コンで自己アピールが過ぎる人や、自慢話ばかりする人は、やはり嫌われるようです。


自慢はコンプレックス解消法?

自慢をしている人は、一見自分に自信があるように見えます。しかし、本当は「強くなりたい」「認めてもらいたい」という気持ちが、「自慢」という形であらわれているだけなのです。

一流の人に自慢をする人はいません。イチローも自分は野球がうまいとは言いませんし、松下幸之助も自分は最高の経営者だと話していたとは聞いたことがありません。一流の人たちは、ひたすら努力をし、結果を残し、周囲に認められ、それでも奢ることなく努力をし続ける人たちなのです。

結果も出さずに自慢をする人は、本当は自分が弱い/劣っていると心のどこかで感じていて、その劣等感やコンプレックスを解消するために自慢をしていると考えられます。つまり、自慢は弱者の戦略なのです。


自慢話への対処のしかた

しかし時には、相手が取引先であったり、人間関係を築かなければいけない場合、自慢話であっても拒否せずに聞かなければいけないシチュエーションもあります。

私が自慢話や虚勢をはっている人に対峙したときには、「この人は本当は弱い人なんだな」「私にしか自慢したり虚勢はったりできないんだな」と思うようにしています。まともに話を聞いていると、うっとうしいとか面倒くさいと感じて嫌な気分になってしまい、それが表情に現れてしまいそうになります。しかし、自慢は弱者の戦略と思って話を聞くと、「どうぞ私に自慢話をしてコンプレックスを解消してください」と広い心で臨むことができます。

自慢話を聞いて喜ぶ人はいません。自分を良く見せようとして話をしても、結果としてレベルの低い人だなと思われてしまいます。強くなりたい、認めてもらいたいと思うのであれば、冷静に自分の弱い部分を見つめなおし、努力をするしかないのです。その姿を見せることが、評価につながります。

少なくとも、旭の社内からは”オレガー”を撲滅しましょう。





2016年10月4日火曜日

やり抜く力

スポーツ、芸術、ビジネスなど、さまざまな分野で成功し、偉大な業績を残す人たちは、それ以外の人と何が違うのか。それは生まれつきの才能ではなく、「情熱」と「粘り強さ」からなる「やり抜く力」であると、この本に書かれています。
『やり抜く力』 -人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける(アンジェラ・ダックワース 著)
今日は「やり抜く力」について、本の内容と私の考えを交えて少し話をしたいと思います。




成功のためのキーワード「情熱」

『どの分野でも、もっとも成功している人びとは、幸運と才能に恵まれていた。
だが、成功の要因はそれだけではなかったのだ。
どんな分野であれ、大きな成功を収めた人たちには断固たる強い決意があり、
それがふたつの形となって表れていた。
第一に、このような模範となる人たちは、並外れて粘り強く、努力家だった。
第二に、自分がなにを求めているのかをよく理解していた。
決意だけでなく、方向性も定まっていたということだ。このように、みごとに結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」をあわせ持っていることだった。つまり、「グリット」(やり抜く力)が強かったのだ。』

成功の要因は、幸運、才能、粘り強さ、努力家、ここまではすぐに頷けますが、「情熱」や「自分が何を求めているのかをよく理解していた」という部分については皆さんはどう解釈しますか?

「情熱」というと、一般的には「熱意」や「熱中」といった、感情の盛り上がりをイメージします。もちろん、感情の盛り上がりは、物事を推進する際の原動力としては重要ですが、ここでの「情熱」は、その「感情の盛り上がり」を冷静にコントロールする思考も含まれています。つまり、エネルギーとしての「感情の盛り上がり」を、どの方向に向けるのかということを的確にコントロールすることによって方向性を定める、すなわち「自分が何を求めているのかをよく理解している」ということにつながるわけです。


情熱をコントロールするための目標設定

それでは、どのように情熱をコントロールして方向性を定めるのか。それは、日々ひとつひとつの行動の意味を考えるということだと思います。この行動は何のためにやっているのかという質問を繰り返していくと、徐々により上位の目標につながっていき、本来自分が目指しているもの/ことが明らかになってくるはずです。ここにつながりがないと、情熱の方向性が定まらず、継続的な努力やモチベーションの維持が困難となり、結果として成功には至りません。

たとえば、スポーツ選手は日々様々なトレーニングを積んでいます。一流の選手は、それら個々のトレーニングの意味をよく理解しています。
腹筋トレーニング -> 体幹を鍛える -> 体に安定感をもたらす -> バランスのとれたジャンプができる -> 高得点につながる -> オリンピック金メダル
といった具合です。ですから、今キツイ思いをしながらやっているこの腹筋トレーニングは、最終的はオリンピックで金メダルをとるためにやっていると自分の中で結びつけているわけです。

仕事においても同様のことがいえます。今やっているこの作業は何にためなのか、それはどのような結果に結びつくのか、その結果が出ると会社にどのような影響をもたらすのかといったように、最終的に自分のキャリア志向や会社組織への影響などに結びつけることで、大きなエネルギーとなり、成果/成功へと自身を導くことができます。

つまり、目の前の目標、中段レベルの目標、最終目標と段階的に目標設定をして、必ず最終目標イメージを持つことが重要なのです。皆さんは会社組織の中で仕事をしていますから、最終目標を会社の全社目標、特に中期的な目標と結びつけてベクトルを合わせられるかどうかが、会社全体で力を発揮できるかどうかにかかっています。


「やり抜く力」を引き出す目標管理ツール

この本では、
『「やり抜く力」というのは、ひとつの重要な目標に向かって、長年の努力を続けることだ。
「やり抜く力」が非常に強い人の場合、中位と下位の目標のほとんどは、何らかの形で最上位の目標と関連している。
それとは逆に、各目標がバラバラで関連性が低い場合は、「やり抜く力」が弱いと言える。』
とあります。

これが、幸運、才能、粘り強さ、努力家、といった一般的な要素以上に重要な成功要因なのでしょう。

当社では目標管理という評価管理手法を使っています。これは、単なる評価査定ツールではなく、会社全体の目標から部門目標、個人目標、個人の日々の行動へと結び付けることができるためのツールであり、自分自身の情熱の方向性を定めるためのツールでもあります。

まだ導入から浅く、完全に機能しているわけではないのが現状かと思いますが、改めてこのツールを浸透させていくことで、皆さんの「やり抜く力」を引き出していきたいと思っています。


2016年9月15日木曜日

自信と慢心は違う

四国営業所の休憩所にこんなポスターが貼ってありました。
「慢心は人間の最大の敵だ」-シェイクスピア
協力会社の社長が新聞の切り抜きとともにラミネートにして掲示したそうです。その内容にとても共感しましたのでここで共有したいと思います。

新聞の切り抜きには以下のように書いてありました。

『慢心するとはおごり高ぶることで、その時点において、自らが自らを謙虚に見ることも、人々の意見を虚心坦懐に聞くこともなくなってしまうのだ・・・
人間とは”悲しい存在”で、周囲から評価されたり羨望の対象になったり、権力を手にしたりすると、いい気になったり、思い上がったりしがちなもの・・・
ようするに、人間自信を持つのはいいが、慢心してはならないのである。このことを肝に銘じて生きることによって、その人間は成長する。
と同時に協力者も生まれるし、人望も高まり、様々なことがプラスに回転しだすのだ。』

誰でも評価されることは嬉しいですし、励みになります。自信にもつながります。しかし、そこで天狗にならず、一歩引いたところから自分を見つめ直すことが大切です。何が評価されたのかを分析することと、これからさらに成長するために必要なことを課題設定することが、さらなる成長の原動力となります。

うまくいかなかった時には、他人のせいにせず、真摯に自分に何が足りなかったかを考える。
うまくいって評価された時には、「自信」をつけると同時に、さらに成長するために必要なことを見極める。
この姿勢が継続的な成長を促すと同時に、自然と協力者を集め、ますます人間としての魅力と信頼に繋がるのです。

うまくいって評価された時こそ、慢心を捨て、自信だけを身につけ、魅力ある人になるように心がけたいと思います。


三島さん、有難うございました!

2016年9月1日木曜日

技術力より人としての信頼が先

無名な当社と取引をしようと思った理由

タイヤ業界への進出は当社の重要な営業戦略のひとつです。4年前から注力をはじめましたが、今では産業設備事業における立派な柱となってきています。また、これまでご用命いただいた仕事は、とても機密性が高く、重要なプロジェクトが中心となっており、お客様が如何に当社を信頼してくださっているかが分かります。
先日、お客様の役員の方と話をした際に、初めてのお取引の時、何故当社のような無名な会社を、御社の機密に関わる重要なプロジェクトに参画させてくれたのかを聞いてみました。
こたえは、
①当社が製紙会社N社と長期にわたって取引をしていること
②東日本大震災の時に、取引のないお客様に支援をしようと動いたこと(結果的には必要なくなり具体的な支援には至りませんでした)
ということでした。
つまり、他社との継続的な取引や、過去のちょっとした出来事が、会社の信頼となって今に至っていたのです
初取引の時点では当社がどのような技術力を持っているのか分からない中で、会社を信頼してくださり、仕事を任せていただいたというのはとても嬉しいことです。


技術より人間としての信頼が先

皆さんは、その信頼を得ることに繋がった、製紙業界における初めての建設工事のエピソードを知っていますか?
当社が初めての製紙工場の建設に携わったのは、昭和34年富岡工場でした。その当時の当社の紙関係の仕事経験はゼロ。しかし、「技術は学べば身につけられるが、人間としての信頼はそうはいかない。人間としての信頼が先だ」という考えを聞いて、「それだけ信頼されれば、それに応えなければ」ということでチャレンジしたそうです。(当社50年史より)
この約60年前のチャレンジが、当社の紙パルプ事業の今につながり、そしてそのお客様とのお取引がタイヤ業界へ進出するきっかけになりました。つまり、製紙業界もタイヤ業界も、技術や経験はゼロでありながら、「会社と人の信頼」からスタートしたというわけです。


信頼がチャレンジの場を作ってくれる

新しいことにチャレンジすることは、勇気が要りますし、つい経験がないからと保守的になりがちです。しかし、何事も初めは経験したことなどありません。第一歩を踏み出してから、失敗と反省を繰り返しながら経験を積んでいくものです。
その経験の場をお客様が提供してくださるかどうかは、会社と人の信頼にかかっているのです。初めての仕事を任せた時、もしかしたらうまく出来ないかもしれない。それでもこの会社は最後まで逃げずにやり遂げてくれるだろう。そして経験を積んで、いつか必ず力になってくれるに違いない。お客様にそう思っていただけるかどうかは、ただひとつ「信頼」があるかどうかです。


失望は技術不足ではなく不信感から

信頼はすぐに出来上がるものではありません。過去の仕事、取引、付き合い、言動、それらひとつひとつの積み重ねが大きな信頼に繋がっていきます。
しかし、ちょっとした出来事ひとつで、長年コツコツと積み重ねた信頼が一気に崩れてしまうことがあります。それは技術力不足によるものではなく、会社として人としての不信感に起因しているのです。
技術力不足によって起こったトラブルそのもので信頼を失うことはほぼありません。しかし、その時に生じた問題やトラブルに対して、どのように対処したのかということによって、失望されて信頼を失うか、逆に信頼が高まり絆を強固なものにするかが決まります。
だからこそ「技術より信頼が先」ということを常に意識して、お客様の信頼が得られる言動を心がけ、「失望ゼロ」を実現しましょう。



2016年8月23日火曜日

変わった人とつるもう

心地いい人とツルムことが成長を妨げる

皆さんは普段どんな人とつるんでいますか?社内でも社外でも、また仕事でもプライベートでも、誰とツルムかによって、自分の今後の成長に大きく影響してきます。

通常、仕事上のやむをえない付き合いを除けば、一緒にいて心地良い人と時間を過ごすことが多いと思います。
たとえばあるテーマに対する賛否、同じ人物に対する印象、事件が起きた際の危機感のレベル、課題に対する解決の方向性などが合致した際に、仲間意識が芽生え心地よさを感じるでしょう。

逆に価値観が異なる人に対しては違和感を感じたり、嫌悪感を抱いたりして、遠ざけてしまうことがあります。これが自分の思考や視野を狭めてしまい、結果的に成長を妨げることになっているのです。


相手の意見を受け止め尊重する

自分と考えが合致するということは、自分の考えが承認されたことになりますから、それ以上深く考えたり、角度を変えて物事を見たりすることがありません。つまり思考がストップします。
しかし、ひとつの意見や考えに対して異なる意見がぶつけられると、それが新たな気づきとなり、自分の考えや発想がさらに展開することになるわけで、即ち思考の継続につながります。

自分と異なる意見を出された時に、即座に「それは違う」と切り捨てるか、「なるほどそういう考え方もあるか」と受け止めることができるか、これが重要なポイントです。
さらに、何故そのような意見に至ったのかについてもう少し突っ込んで話し合うことで、当初の表現の仕方は違っていたものの、実は自分と似た考え方であった部分と、やはり異なる部分が明確に整理されてきます。
このようにお互いの意見を交わすことで、それぞれの考えを尊重しながらディスカッションができるのではないかと思います。


意見の違いを新たな気づきと捉える

日本人は欧米人や中国人と比べてあまり自分の意見を主張しません。自分の意見は腹の中に持った上で、相手と合致するようであれば賛同し、異なれば沈黙を守ることが多いでしょう。
一方欧米人はズケズケと自己主張をしてきますので、日本人からすると高圧的に感じたり、失礼な印象を受けたりすることが少なくありません
しかし、欧米人は自己主張した後に、あなたはどう考えていますか?と尋ねてきます。つまり相手の意見を尊重し、しっかりと聞く姿勢にはいるわけです。

意見交換やディスカッションはビジネスの場でとても大切なことです。意見を言う方も、聞く方も、相手を尊重するところから始めていかないと、意見がすれ違った時点で終わってしまいます。
意見交換は、あくまで意見を交換するのであって、うわべだけで賛同しあったり、投げつけあったりするものではありません。
お互いの意見を尊重し、考え方の角度を変えていったり、キャッチボールをしたりしながら、理解を深めることで、思考力やコミュニケーション力に幅がうまれてくるのではないかと思います。

そのためには普段から自分とは考え方や視点の違う人、人生のバックグラウンドが異なる人、変わった人と積極的にツルムこと、そしてそこでの「違い」を「新たな気づき」として感じられることが大切なのではないかと思います。
まずは、いつも違和感を抱いている”あの人”と少し話をしてみましょう。




2016年8月10日水曜日

結果ではなくチャレンジしたかどうかが大切

銅メダリストたちは何故謝るのか?

リオオリンピックが始まって5日が経ちました。地球の反対側ですから、なかなかライブで見ることが難しいですが、日本選手が続々とメダルを獲得しているニュースは本当に嬉しいものです。
本日(8月10日)時点でメダル数は14個。メダルの色に関係なく数だけでいえば、アメリカ、中国に続いて3位なんです!スポーツ界においても、小さな島国が大国と肩を並べて闘っているわけですから素晴らしいことですよね。

ただ、私がひとつ気になるのは、柔道の選手たちのインタビュー。今のところ柔道では、ひとつの金メダル、6つの銅メダルを獲得していますが、銅メダルを獲得した選手のインタビューの中で、金メダルをとれなかったという悔しさとともに、何故か「すみませんでした」と謝る選手がいます。これは誰に対してお詫びをしているのか不思議です。

もし、監督やコーチなど自分のことを指導してきてくれた人に対して、一生懸命指導してくれたのに結果が出せなくて申し訳ない、という気持ちであれば多少理解できます。しかし、どこかでテレビの向こう側で応援している私たちに向けて、期待に応えられなくてすみませんと謝っているように見えて心が痛みます。


オリンピックの目的はチャレンジャーと一体になること

プロスポーツはある意味エンターテイメントやショービジネスの要素がありますので、そこでファンの期待に応えられなくて悪かったとか、結果が出せず申し訳ないという気持ちを持つことはあるでしょう。しかし、オリンピックはショービジネスではありません。世界中のトップアスリートが、日ごろの練習やトレーニングの成果をぶつけ合い、競い合い、金メダルに挑戦することを、選手と観戦者が一緒に楽しむ場ですし、スポーツを通して政治的な問題や紛争などを超えて一体になることが大きな目的です。

オリンピックを目指す、金メダルに挑戦することはとても大切です。でも、その結果として出場できなかった、銅メダルだった、メダル圏外だった、それでいいんです。「チャレンジ」したということがとても重要なことですから。

チャレンジした人の結果に対して、情けないとか、力不足とか、周りがとやかく言うことではない。それが行過ぎると、チャレンジ精神を弱めてしまい、縮こまってしまいます。それでは世界と闘うことはできません。真のチャレンジャーは、自分の結果をしっかりと受け止め、反省し、必ず次に生かしてくるはずです。ですから、周囲ができることは、再びチャレンジできる環境を作ってやることではないかと思います。

ですから銅メダリストには、悔しがることはあっても、謝ることはしないで欲しい。そう思います。


チャレンジして失敗することで人も会社も成長する

仕事においても同じことがいえます。新しいことに挑戦する、困難なことにチャレンジする、この気持ちを持つことが大切です。やりもせずに難しいと言ったり、できない言い訳をつくったりしていては、人は伸びません。「チャレンジしたけれど失敗した」という経験を積み重ねることで人は成長するのだと思います。

私は失敗そのものを責めることは絶対にありません。しかし、言い訳ばかりでチャレンジをしなかったり、失敗した後に反省もせずに流そうとするようであれば、厳しく言及します。それは、自分と会社の成長を放棄しているのと同じだからです。このオリンピックを通じて、当社の社内でも、失敗を恐れずにチャレンジする土壌と、失敗をバネに成長する環境を創っていきたいと改めて感じました。

2016年8月3日水曜日

都知事選で見えた女性の活躍に対する本音と建て前

バタバタと終わった都知事選

都民の皆さんは都知事選には行きましたか?私は神奈川県民なので残念ながら権利がありませんでしたが、小池さんの当選は私の中ではある程度想定どおりでした。しかし、2020年にオリンピックを控え、とても重要な選挙にもかかわらず、バタバタと慌しい選挙戦で面白みに欠けたという印象ですね。クリントンVSトランプのアメリカ大統領選が話題になっているだけに、なおさらお粗末な印象を受けたのかもしれません。

さて、ここでは候補者の政策がどうであったかという話ではなく、少し視点を変えて女性の活躍について都知事選を通じて感じたことを書きたいと思います。



ターニングポイントとなった石原発言

自民党本部で行われた増田氏の決起集会で、元東京都知事の石原慎太郎氏が「大年増で厚化粧の女には任せられない」という発言をしたのはご存知かと思います。後でネットで知りましたが、息子の石原良純さんが、あるテレビ番組で共演した際に、小池さんに謝罪したそうですね。

石原慎太郎の歯に衣着せぬ発言は今に始まったことではありませんし、私は彼が都知事だった時にはこうした発言が結構好きでした。しかし、この選挙戦に限っては自民党にとって大きなターニングポイントになったのではないかなと思います。

安部政権下では、女性活躍担当大臣のポストを設置するなど、女性の社会での活躍を推進していく方針です。しかし、その自民党内で女性を下に見るような発言が出たということから、本音と建て前はまだまだ違うということが見えた気がします。


まずは女性の優位性が活きる仕事から

建設業ではその業種柄、女性社員自体が少なく取組みが遅れていますが、大手企業では、女性を役員や幹部として登用している企業が増えてきました。私も社会には男性以上に優秀な女性は多いと感じますし、彼女たちが活躍する場や機会はもっと存在すると思います。

ただ、この女性活躍というテーマ、単に女性を男性と同様に幹部ポジションにつければいいということではなく、まずは女性のもっているきめ細やかさや鋭い洞察力といった優位性が活きるポジションに登用するというところから始めたほうがいいのではないかと思います。

大手だけでなく中堅企業においても、採用をはじめとする人事部門や、商品開発などの企画部門において活躍している女性が多く見られます。これはやはり、男性とは異なる視点で人を見抜く洞察力や、発想力が活きていると感じます。こうしたポジションをこなす中で、「やはり女性は違うな」という印象を男性に持たせることから始めるべきでしょう。

当社での女性活躍の場については、まだ模索中といったところですが、やはり男性とは異なる視点や発想はとても重要だと思っています。しかしながら、繰り返しになりますが、業種柄一筋縄ではいかない部分が多く、私が理想とするところと現実的な環境にギャップがあるのも事実です。無理に推進して本音と建て前が違うということにならないよう、ゆっくりと前に進めていきたいと思います。

2016年8月2日火曜日

原点に戻って「再・あさひ愛」

このブログを始めてちょうど5年が経ちました。おかげさまでこの5年間で43,100ページビュー(表示閲覧回数)を数えることができました。社内だけでなく、お客様やビジネスパートナー、就職活動中の学生、その他どこの誰かは分かりませんが、海外も含めて多くの方々に読んでいただけるようになりました。

当初は旭シンクロテックにかかわる多くの人に、旭の吉田周平ってのはどんな人なんだろう?という疑問にこたえられるツールにしようと思ってこのブログを始めました。遠方でなかなかコミュニケーションがとれない社員でも、ブログというかたちであれば、一方的ではありますが気軽に話しかけることができるという考えもありました。

しかし、社外を含めた多くの人に閲覧されるようになるにつれて、「きちんとした文章で書かなければ」であるとか、「この内容をインターネット上で公開してしまって問題ないだろうか?」などということが気になりだし、結果的に内容は形式的なものへと変わり、すっかり更新頻度も落ちてしまいました。

そこで、当初の思いに立ち返り、普段何気なく私が感じたこと、思ったことなどを、ジャンルを問わずに気軽に書いていこうと思い直しました。あくまで、これはブログであり、正式に社内で発信するメールではありません。思ったこと、考えていることをそのままメッセージすることに意味があるのです。ですから皆さんも、ここで発信されたことが社内の通達であったり、決まりごととして捉えるのではなく、「ああ、あいつは今こんなこと考えてるんだ」程度で気軽に読んでみてください。

ではまた近々更新したいと思います!