日本の受動喫煙対策は世界最低
先日、ある会社の社長と喫煙について話をすることがありました。
社員の健康を守ることも経営者の大きな責任のひとつ。最近では、労働時間やストレス、ハラスメントなどが健全な労働環境を考える際のキーワードとなっているが、喫煙、特に受動喫煙による健康被害については徐々に世間の意識も高まっており、企業としても労働環境の観点から何らかの方針を持つべき。
といった内容です。
厚生労働省がこの夏に発表した「たばこ白書」では、喫煙と病気の因果関係を4段階で評価しました。
喫煙者本人では、がんだけでなく、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病、歯周病などに確実に関係するとしており、さらに受動喫煙においても、肺がんや脳卒中、心筋梗塞などで確実に関係するとされました。
また、日本の受動喫煙対策は世界最低レベルとされ、「受動喫煙からの保護」「マスメディアキャンペーン」「広告、販売促進活動などの禁止要請」の3項目が最低で、G7(先進主要7カ国)の中で最悪だったとのこと。
国としての対策が世界的に見ても遅れているのは、税収に対する懸念や、政治的な裏事情?があるのではないでしょうか。いずれにせよ、政策だけに頼るのでなく、企業として実施できることは行い、世界レベルに追いつくための貢献が必要だと感じます。
喫煙者は採用しない
実はすでに企業として「喫煙者は採用しない」という方針を掲げている会社もあります。
リゾート再生で有名な星野リゾートや、テレビショッピングのジャパネットグループ、健康をテーマにビジネスをしている、ロート製薬やテルモなども喫煙者は採用しないという方針です。
星野リゾートの採用活動のページには、
「あなたはたばこを吸いますか?
- 大変申し訳ありませんが、星野リゾートグループでは喫煙者は採用いたしておりません。それが企業競争力に直結すると考えているからです。」
と気持ちがいいくらい堂々とうたっています。
ここまで過激ではないにしても、事務所内は完全に分煙、非喫煙者に対して手当てを支給、禁煙に向けた支援を福利厚生として行うなど、禁煙を会社として奨励する取り組みは多くの企業で取り入れられているようです。
まずはマナーから
私は”本日時点では”皆さんにいますぐ禁煙しろとは言いません。しかし、2016年現在の男性喫煙率は29.7%で、50年前の83.7%から54ポイント下がっているということ、受動喫煙による健康被害は医学的にも明白で、受動喫煙に対するネガティブな意識も高まっていることなど、世間の喫煙に対する状況や意識などをよく理解してください。
そのうえで、当社の社員の皆さんには以下の喫煙マナーを徹底するようにお願いします。
①事務所は完全分煙です。喫煙は屋外か、完全に壁で仕切られた部屋限定です。私の知る限り、まだ完全分煙ができていない事務所が1箇所あります。すぐに徹底してください。
②喫煙所から事務所に戻った際には、周囲の非喫煙社員に配慮した一言をお願いします。非喫煙者はタバコの煙の匂いには敏感です。特に集団で喫煙した直後にぞろぞろと会議室に入る人たちがいますが、喫煙後10分はおいてから会議室に戻るようにしましょう。
③喫煙所で打ち合わせをしないでください。もし仕事の話がされた場合には、その内容を「正」とせず、その場に居なかった人と必ず情報共有をするようにしてください。
④お客様との会食においては原則禁煙です。どうしても我慢できない場合は、トイレかのように席を外して喫煙所で吸うようにしてください。お客様が喫煙者で強く勧められた場合には、同席している非喫煙者に配慮の一言を添えた上で最低限の本数を吸うようにしてください。お客様より先に火をつけるなど以ての外です。
⑤社内の飲み会は参加者全員が喫煙者でない限りは原則禁煙席です。③同様、席をはずして所定の喫煙所で吸うようにしてください。禁煙席がない場合やとれない場合には、同席している非喫煙者に配慮の一言を添えた上で最低限の本数を吸うようにしてください。
喫煙マナーで最も大切なことは「配慮の一言」があるかどうかです。自分の嗜好によって、周囲の人の健康に影響を与えたり、不快な思いをさせているわけですから、必ず一言添えることを意識してください。
当社では、まずこのマナーを徹底することからはじめましょう!
2016年12月6日火曜日
2016年11月15日火曜日
スーパーマン頼みの時代は終わった
当たり前のことを、当たり前に行うための、「当たり前」とは?
仕事には環境にあまり左右されずに定型的に行う基礎業務と、環境の変化に応じて柔軟にやり方を変える必要がある応用業務があります。職種によって基礎業務と応用業務の割合が異なってきますが、どのような職種にも少なからず基礎業務が存在するはずです。
基礎業務ができてはじめて応用業務ができるようになるわけですが、この基礎業務を確実に遂行するためには、「標準」が必要です。標準とは、「当たり前のことを、当たり前にできるようにするための、当たり前そのもの」です。人によって「当たり前」とは何かが変わってしまうと、業務が人によってばらついてしまい、会社として安定的に業務を遂行することができなくなってしまいます。
標準がない会社にはスーパーマンが必要
標準が存在しないと「しか」が多くなります。「彼にしかできない」「これしかできない」など、仕事が属人化したり、限定的になったりすることで、一部の人に仕事が集中したり、限られた仕事だけを長期的に担当し続けるする人が出てきたりすることになります。
このような会社が成果を出すためには、「彼にしかできない」という「彼」=スーパーマンの存在がとても重要になってきます。
スーパーマンは、
自ら仕事のやり方を考えて実行します
基礎業務を確実に遂行するだけでなく、応用業務もこなします
困難な状況もなんとかしてくれます
能力が低い人の仕事も精一杯カバーします
すると、スーパーマンには常に困難な仕事がまわってくるので、徐々に疲弊してきてしまいます。それでも状況が変わらない場合には、会社を去ることもあるでしょう。すると、スーパーマンに頼っていた会社は、ひとりでもスーパーマンが抜けることで大きく戦力ダウンし、弱体化してしまいます。
「しか」を「でも」に変える
一方、標準が定義されることによって「でも」が増えてきます。「誰でもできる」「新人でもできる」といった具合に、誰にとっても当たり前になることで社員の能力の底上げができ、仕事の割り振りにも幅が出てきます。
基礎業務を誰でもできるようになれば、会社全体の力が上がります。すると、特定の個人がスーパーマンとして会社全体を支えるのではなく、どっしりとした土台ができあがり、スーパーマンはその上で会社をさらに引っ張っていくような活躍の仕方にかわります。
いま、当社に必要なのは、標準を策定することによって「しか」を「でも」に変えて、安定した土台と組織力を上げることにあると思います。
当社の標準にはたくさんのノウハウが詰まっている
そのために当社では、「標準化」というキーワードで様々な取り組みを始めています。
過去の重大なミスや事故の発生原因からつくりあげた「作業標準」は、当社が施工する際に最低限守らなければならない取り決めです。すでにほぼ全ての現場に常備していることと思いますが、この作業標準は社内だけでなく協力会社にも周知して活用を徹底していきます。
当社が元請になった時や、客先に安全基準がない場合に活用する「安全標準」も整備しつつあります。
また、現場における原価管理の手法や、関係者での共有方法についても、施工中会議資料のひとつとして活用が始まっています。
これら当社標準のひとつひとつには、スーパーマンの仕事のやり方や過去の失敗を元にした反省など、当社のこれまでのノウハウがたくさん詰まっています。
このノウハウを社内の標準として定着させることで、会社の足腰となる基礎が強化され、景気や環境が変化しても対応できるだけの安定性と柔軟性を身につけることができるのです。
もはやスーパーマンに頼って前に進む時代は終わりました。社員全員が当たり前を当たり前にこなす力をつけ、組織として強くなっていきましょう。
仕事には環境にあまり左右されずに定型的に行う基礎業務と、環境の変化に応じて柔軟にやり方を変える必要がある応用業務があります。職種によって基礎業務と応用業務の割合が異なってきますが、どのような職種にも少なからず基礎業務が存在するはずです。
基礎業務ができてはじめて応用業務ができるようになるわけですが、この基礎業務を確実に遂行するためには、「標準」が必要です。標準とは、「当たり前のことを、当たり前にできるようにするための、当たり前そのもの」です。人によって「当たり前」とは何かが変わってしまうと、業務が人によってばらついてしまい、会社として安定的に業務を遂行することができなくなってしまいます。
標準がない会社にはスーパーマンが必要
標準が存在しないと「しか」が多くなります。「彼にしかできない」「これしかできない」など、仕事が属人化したり、限定的になったりすることで、一部の人に仕事が集中したり、限られた仕事だけを長期的に担当し続けるする人が出てきたりすることになります。
このような会社が成果を出すためには、「彼にしかできない」という「彼」=スーパーマンの存在がとても重要になってきます。
スーパーマンは、
自ら仕事のやり方を考えて実行します
基礎業務を確実に遂行するだけでなく、応用業務もこなします
困難な状況もなんとかしてくれます
能力が低い人の仕事も精一杯カバーします
すると、スーパーマンには常に困難な仕事がまわってくるので、徐々に疲弊してきてしまいます。それでも状況が変わらない場合には、会社を去ることもあるでしょう。すると、スーパーマンに頼っていた会社は、ひとりでもスーパーマンが抜けることで大きく戦力ダウンし、弱体化してしまいます。
「しか」を「でも」に変える
一方、標準が定義されることによって「でも」が増えてきます。「誰でもできる」「新人でもできる」といった具合に、誰にとっても当たり前になることで社員の能力の底上げができ、仕事の割り振りにも幅が出てきます。
基礎業務を誰でもできるようになれば、会社全体の力が上がります。すると、特定の個人がスーパーマンとして会社全体を支えるのではなく、どっしりとした土台ができあがり、スーパーマンはその上で会社をさらに引っ張っていくような活躍の仕方にかわります。
いま、当社に必要なのは、標準を策定することによって「しか」を「でも」に変えて、安定した土台と組織力を上げることにあると思います。
当社の標準にはたくさんのノウハウが詰まっている
そのために当社では、「標準化」というキーワードで様々な取り組みを始めています。
過去の重大なミスや事故の発生原因からつくりあげた「作業標準」は、当社が施工する際に最低限守らなければならない取り決めです。すでにほぼ全ての現場に常備していることと思いますが、この作業標準は社内だけでなく協力会社にも周知して活用を徹底していきます。
当社が元請になった時や、客先に安全基準がない場合に活用する「安全標準」も整備しつつあります。
また、現場における原価管理の手法や、関係者での共有方法についても、施工中会議資料のひとつとして活用が始まっています。
これら当社標準のひとつひとつには、スーパーマンの仕事のやり方や過去の失敗を元にした反省など、当社のこれまでのノウハウがたくさん詰まっています。
このノウハウを社内の標準として定着させることで、会社の足腰となる基礎が強化され、景気や環境が変化しても対応できるだけの安定性と柔軟性を身につけることができるのです。
もはやスーパーマンに頼って前に進む時代は終わりました。社員全員が当たり前を当たり前にこなす力をつけ、組織として強くなっていきましょう。
2016年10月19日水曜日
自慢は弱者の戦略
”オレガー”は合コンでも嫌われる
皆さんの周りには自慢話が好きな人はいますか?少し遠慮気味に、恐縮しながら、話すならまだ可愛げもありますが、ドヤ顔で話をされるとうんざりしますよね。
先日喫茶店で隣の席にいた女性4人組が前日の合コンの反省会で盛り上がっていました。うるさいなと思いつつも、耳を傾けてみると、、、
「昨日、あとから遅れてきた○○さん、うざかったよね~」
「あー、”オレガー”でしょ? あれはないよね」
「なんでも、かんでも、自分がやりました、みたいな」
「ああやってアピールばっかりして、魅力に感じるとでも思ってるのかね~」
「ほんと”オレガー”って最低~」・・・
”オレガー”という言葉は初耳だったので、初めはどういう意味だか分かりませんでしたが、話を聞いていると、「それはオレがやったんだよ」「オレがお客さんから評価されて・・・」「オレが若い時はもっと進んで苦労を・・・」と、直接的、間接的に自分の自慢や、自分中心の話題展開をする人のことのようです。
googleで検索しても出てきませんでしたので一般的ではなさそうですが、とても面白い表現だなと思いました。合コンで自己アピールが過ぎる人や、自慢話ばかりする人は、やはり嫌われるようです。
自慢はコンプレックス解消法?
自慢をしている人は、一見自分に自信があるように見えます。しかし、本当は「強くなりたい」「認めてもらいたい」という気持ちが、「自慢」という形であらわれているだけなのです。
一流の人に自慢をする人はいません。イチローも自分は野球がうまいとは言いませんし、松下幸之助も自分は最高の経営者だと話していたとは聞いたことがありません。一流の人たちは、ひたすら努力をし、結果を残し、周囲に認められ、それでも奢ることなく努力をし続ける人たちなのです。
結果も出さずに自慢をする人は、本当は自分が弱い/劣っていると心のどこかで感じていて、その劣等感やコンプレックスを解消するために自慢をしていると考えられます。つまり、自慢は弱者の戦略なのです。
自慢話への対処のしかた
しかし時には、相手が取引先であったり、人間関係を築かなければいけない場合、自慢話であっても拒否せずに聞かなければいけないシチュエーションもあります。
私が自慢話や虚勢をはっている人に対峙したときには、「この人は本当は弱い人なんだな」「私にしか自慢したり虚勢はったりできないんだな」と思うようにしています。まともに話を聞いていると、うっとうしいとか面倒くさいと感じて嫌な気分になってしまい、それが表情に現れてしまいそうになります。しかし、自慢は弱者の戦略と思って話を聞くと、「どうぞ私に自慢話をしてコンプレックスを解消してください」と広い心で臨むことができます。
自慢話を聞いて喜ぶ人はいません。自分を良く見せようとして話をしても、結果としてレベルの低い人だなと思われてしまいます。強くなりたい、認めてもらいたいと思うのであれば、冷静に自分の弱い部分を見つめなおし、努力をするしかないのです。その姿を見せることが、評価につながります。
少なくとも、旭の社内からは”オレガー”を撲滅しましょう。
皆さんの周りには自慢話が好きな人はいますか?少し遠慮気味に、恐縮しながら、話すならまだ可愛げもありますが、ドヤ顔で話をされるとうんざりしますよね。
先日喫茶店で隣の席にいた女性4人組が前日の合コンの反省会で盛り上がっていました。うるさいなと思いつつも、耳を傾けてみると、、、
「昨日、あとから遅れてきた○○さん、うざかったよね~」
「あー、”オレガー”でしょ? あれはないよね」
「なんでも、かんでも、自分がやりました、みたいな」
「ああやってアピールばっかりして、魅力に感じるとでも思ってるのかね~」
「ほんと”オレガー”って最低~」・・・
”オレガー”という言葉は初耳だったので、初めはどういう意味だか分かりませんでしたが、話を聞いていると、「それはオレがやったんだよ」「オレがお客さんから評価されて・・・」「オレが若い時はもっと進んで苦労を・・・」と、直接的、間接的に自分の自慢や、自分中心の話題展開をする人のことのようです。
googleで検索しても出てきませんでしたので一般的ではなさそうですが、とても面白い表現だなと思いました。合コンで自己アピールが過ぎる人や、自慢話ばかりする人は、やはり嫌われるようです。
自慢はコンプレックス解消法?
自慢をしている人は、一見自分に自信があるように見えます。しかし、本当は「強くなりたい」「認めてもらいたい」という気持ちが、「自慢」という形であらわれているだけなのです。
一流の人に自慢をする人はいません。イチローも自分は野球がうまいとは言いませんし、松下幸之助も自分は最高の経営者だと話していたとは聞いたことがありません。一流の人たちは、ひたすら努力をし、結果を残し、周囲に認められ、それでも奢ることなく努力をし続ける人たちなのです。
結果も出さずに自慢をする人は、本当は自分が弱い/劣っていると心のどこかで感じていて、その劣等感やコンプレックスを解消するために自慢をしていると考えられます。つまり、自慢は弱者の戦略なのです。
自慢話への対処のしかた
しかし時には、相手が取引先であったり、人間関係を築かなければいけない場合、自慢話であっても拒否せずに聞かなければいけないシチュエーションもあります。
私が自慢話や虚勢をはっている人に対峙したときには、「この人は本当は弱い人なんだな」「私にしか自慢したり虚勢はったりできないんだな」と思うようにしています。まともに話を聞いていると、うっとうしいとか面倒くさいと感じて嫌な気分になってしまい、それが表情に現れてしまいそうになります。しかし、自慢は弱者の戦略と思って話を聞くと、「どうぞ私に自慢話をしてコンプレックスを解消してください」と広い心で臨むことができます。
自慢話を聞いて喜ぶ人はいません。自分を良く見せようとして話をしても、結果としてレベルの低い人だなと思われてしまいます。強くなりたい、認めてもらいたいと思うのであれば、冷静に自分の弱い部分を見つめなおし、努力をするしかないのです。その姿を見せることが、評価につながります。
少なくとも、旭の社内からは”オレガー”を撲滅しましょう。
2016年10月4日火曜日
やり抜く力
スポーツ、芸術、ビジネスなど、 さまざまな分野で成功し、偉大な業績を残す人たちは、それ以外の人と何が違うのか。それは生まれつきの才能ではなく、「情熱」と「 粘り強さ」からなる「やり抜く力」であると、この本に書かれています。
『やり抜く力』 -人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける(アンジェラ・ダックワース 著)
今日は「やり抜く力」について、本の内容と私の考えを交えて少し話をしたいと思います。
成功のためのキーワード「情熱」
『どの分野でも、もっとも成功している人びとは、 幸運と才能に恵まれていた。
だが、成功の要因はそれだけではなかったのだ。
どんな分野であれ、 大きな成功を収めた人たちには断固たる強い決意があり、
それがふたつの形となって表れていた。
第一に、 このような模範となる人たちは、並外れて粘り強く、努力家だった。
第二に、 自分がなにを求めているのかをよく理解していた。
決意だけでなく、 方向性も定まっていたということだ。このように、みごとに結果を出した人たちの特徴は、「 情熱」と「粘り強さ」をあわせ持っていることだった。つまり、「 グリット」(やり抜く力)が強かったのだ。』
成功の要因は、幸運、才能、粘り強さ、努力家、ここまではすぐに頷けますが、「情熱」や「自分が何を求めているのかをよく理解していた」という部分については皆さんはどう解釈しますか?
「情熱」というと、一般的には「熱意」や「熱中」といった、感情の盛り上がりをイメージします。もちろん、感情の盛り上がりは、物事を推進する際の原動力としては重要ですが、ここでの「情熱」は、その「感情の盛り上がり」を冷静にコントロールする思考も含まれています。つまり、エネルギーとしての「感情の盛り上がり」を、どの方向に向けるのかということを的確にコントロールすることによって方向性を定める、すなわち「自分が何を求めているのかをよく理解している」ということにつながるわけです。
情熱をコントロールするための目標設定
それでは、どのように情熱をコントロールして方向性を定めるのか。それは、日々ひとつひとつの行動の意味を考えるということだと思います。この行動は何のためにやっているのかという質問を繰り返していくと、徐々により上位の目標につながっていき、本来自分が目指しているもの/ことが明らかになってくるはずです。ここにつながりがないと、情熱の方向性が定まらず、継続的な努力やモチベーションの維持が困難となり、結果として成功には至りません。
たとえば、スポーツ選手は日々様々なトレーニングを積んでいます。一流の選手は、それら個々のトレーニングの意味をよく理解しています。
腹筋トレーニング -> 体幹を鍛える -> 体に安定感をもたらす -> バランスのとれたジャンプができる -> 高得点につながる -> オリンピック金メダル
といった具合です。ですから、今キツイ思いをしながらやっているこの腹筋トレーニングは、最終的はオリンピックで金メダルをとるためにやっていると自分の中で結びつけているわけです。
仕事においても同様のことがいえます。今やっているこの作業は何にためなのか、それはどのような結果に結びつくのか、その結果が出ると会社にどのような影響をもたらすのかといったように、最終的に自分のキャリア志向や会社組織への影響などに結びつけることで、大きなエネルギーとなり、成果/成功へと自身を導くことができます。
つまり、目の前の目標、中段レベルの目標、最終目標と段階的に目標設定をして、必ず最終目標イメージを持つことが重要なのです。皆さんは会社組織の中で仕事をしていますから、最終目標を会社の全社目標、特に中期的な目標と結びつけてベクトルを合わせられるかどうかが、会社全体で力を発揮できるかどうかにかかっています。
「やり抜く力」を引き出す目標管理ツール
この本では、
『「やり抜く力」というのは、ひとつの重要な目標に向かって、 長年の努力を続けることだ。
「やり抜く力」が非常に強い人の場合、 中位と下位の目標のほとんどは、何らかの形で最上位の目標と関連している。
それとは逆に、各目標がバラバラで関連性が低い場合は、「やり抜く力」 が弱いと言える。』
とあります。
これが、幸運、才能、粘り強さ、努力家、といった一般的な要素以上に重要な成功要因なのでしょう。
当社では目標管理という評価管理手法を使っています。これは、単なる評価査定ツールではなく、会社全体の目標から部門目標、個人目標、個人の日々の行動へと結び付けることができるためのツールであり、自分自身の情熱の方向性を定めるためのツールでもあります。
まだ導入から浅く、完全に機能しているわけではないのが現状かと思いますが、改めてこのツールを浸透させていくことで、皆さんの「やり抜く力」を引き出していきたいと思っています。
『やり抜く力』 -人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける(アンジェラ・ダックワース 著)
今日は「やり抜く力」について、本の内容と私の考えを交えて少し話をしたいと思います。
成功のためのキーワード「情熱」
『どの分野でも、もっとも成功している人びとは、
だが、成功の要因はそれだけではなかったのだ。
どんな分野であれ、
それがふたつの形となって表れていた。
第一に、
第二に、
決意だけでなく、
成功の要因は、幸運、才能、粘り強さ、努力家、ここまではすぐに頷けますが、「情熱」や「自分が何を求めているのかをよく理解していた」という部分については皆さんはどう解釈しますか?
「情熱」というと、一般的には「熱意」や「熱中」といった、感情の盛り上がりをイメージします。もちろん、感情の盛り上がりは、物事を推進する際の原動力としては重要ですが、ここでの「情熱」は、その「感情の盛り上がり」を冷静にコントロールする思考も含まれています。つまり、エネルギーとしての「感情の盛り上がり」を、どの方向に向けるのかということを的確にコントロールすることによって方向性を定める、すなわち「自分が何を求めているのかをよく理解している」ということにつながるわけです。
情熱をコントロールするための目標設定
それでは、どのように情熱をコントロールして方向性を定めるのか。それは、日々ひとつひとつの行動の意味を考えるということだと思います。この行動は何のためにやっているのかという質問を繰り返していくと、徐々により上位の目標につながっていき、本来自分が目指しているもの/ことが明らかになってくるはずです。ここにつながりがないと、情熱の方向性が定まらず、継続的な努力やモチベーションの維持が困難となり、結果として成功には至りません。
たとえば、スポーツ選手は日々様々なトレーニングを積んでいます。一流の選手は、それら個々のトレーニングの意味をよく理解しています。
腹筋トレーニング -> 体幹を鍛える -> 体に安定感をもたらす -> バランスのとれたジャンプができる -> 高得点につながる -> オリンピック金メダル
といった具合です。ですから、今キツイ思いをしながらやっているこの腹筋トレーニングは、最終的はオリンピックで金メダルをとるためにやっていると自分の中で結びつけているわけです。
仕事においても同様のことがいえます。今やっているこの作業は何にためなのか、それはどのような結果に結びつくのか、その結果が出ると会社にどのような影響をもたらすのかといったように、最終的に自分のキャリア志向や会社組織への影響などに結びつけることで、大きなエネルギーとなり、成果/成功へと自身を導くことができます。
つまり、目の前の目標、中段レベルの目標、最終目標と段階的に目標設定をして、必ず最終目標イメージを持つことが重要なのです。皆さんは会社組織の中で仕事をしていますから、最終目標を会社の全社目標、特に中期的な目標と結びつけてベクトルを合わせられるかどうかが、会社全体で力を発揮できるかどうかにかかっています。
「やり抜く力」を引き出す目標管理ツール
この本では、
『「やり抜く力」というのは、ひとつの重要な目標に向かって、
「やり抜く力」が非常に強い人の場合、
とあります。
これが、幸運、才能、粘り強さ、努力家、といった一般的な要素以上に重要な成功要因なのでしょう。
当社では目標管理という評価管理手法を使っています。これは、単なる評価査定ツールではなく、会社全体の目標から部門目標、個人目標、個人の日々の行動へと結び付けることができるためのツールであり、自分自身の情熱の方向性を定めるためのツールでもあります。
まだ導入から浅く、完全に機能しているわけではないのが現状かと思いますが、改めてこのツールを浸透させていくことで、皆さんの「やり抜く力」を引き出していきたいと思っています。
2016年9月15日木曜日
自信と慢心は違う
四国営業所の休憩所にこんなポスターが貼ってありました。
「慢心は人間の最大の敵だ」-シェイクスピア
協力会社の社長が新聞の切り抜きとともにラミネートにして掲示したそうです。その内容にとても共感しましたのでここで共有したいと思います。
新聞の切り抜きには以下のように書いてありました。
『慢心するとはおごり高ぶることで、その時点において、自らが自らを謙虚に見ることも、人々の意見を虚心坦懐に聞くこともなくなってしまうのだ・・・
人間とは”悲しい存在”で、周囲から評価されたり羨望の対象になったり、権力を手にしたりすると、いい気になったり、思い上がったりしがちなもの・・・
ようするに、人間自信を持つのはいいが、慢心してはならないのである。このことを肝に銘じて生きることによって、その人間は成長する。
と同時に協力者も生まれるし、人望も高まり、様々なことがプラスに回転しだすのだ。』
誰でも評価されることは嬉しいですし、励みになります。自信にもつながります。しかし、そこで天狗にならず、一歩引いたところから自分を見つめ直すことが大切です。何が評価されたのかを分析することと、これからさらに成長するために必要なことを課題設定することが、さらなる成長の原動力となります。
うまくいかなかった時には、他人のせいにせず、真摯に自分に何が足りなかったかを考える。
うまくいって評価された時には、「自信」をつけると同時に、さらに成長するために必要なことを見極める。
この姿勢が継続的な成長を促すと同時に、自然と協力者を集め、ますます人間としての魅力と信頼に繋がるのです。
三島さん、有難うございました!
2016年9月1日木曜日
技術力より人としての信頼が先
無名な当社と取引をしようと思った理由
先日、お客様の役員の方と話をした際に、初めてのお取引の時、何故当社のような無名な会社を、御社の機密に関わる重要なプロジェクトに参画させてくれたのかを聞いてみました。
こたえは、
①当社が製紙会社N社と長期にわたって取引をしていること
②東日本大震災の時に、取引のないお客様に支援をしようと動いたこと(結果的には必要なくなり具体的な支援には至りませんでした)
ということでした。
つまり、他社との継続的な取引や、過去のちょっとした出来事が、会社の信頼となって今に至っていたのです。
初取引の時点では当社がどのような技術力を持っているのか分からない中で、会社を信頼してくださり、仕事を任せていただいたというのはとても嬉しいことです。
技術より人間としての信頼が先
皆さんは、その信頼を得ることに繋がった、製紙業界における初めての建設工事のエピソードを知っていますか?
当社が初めての製紙工場の建設に携わったのは、昭和34年富岡工場でした。その当時の当社の紙関係の仕事経験はゼロ。しかし、「技術は学べば身につけられるが、人間としての信頼はそうはいかない。人間としての信頼が先だ」という考えを聞いて、「それだけ信頼されれば、それに応えなければ」ということでチャレンジしたそうです。(当社50年史より)
この約60年前のチャレンジが、当社の紙パルプ事業の今につながり、そしてそのお客様とのお取引がタイヤ業界へ進出するきっかけになりました。つまり、製紙業界もタイヤ業界も、技術や経験はゼロでありながら、「会社と人の信頼」からスタートしたというわけです。
信頼がチャレンジの場を作ってくれる
新しいことにチャレンジすることは、勇気が要りますし、つい経験がないからと保守的になりがちです。しかし、何事も初めは経験したことなどありません。第一歩を踏み出してから、失敗と反省を繰り返しながら経験を積んでいくものです。
その経験の場をお客様が提供してくださるかどうかは、会社と人の信頼にかかっているのです。初めての仕事を任せた時、もしかしたらうまく出来ないかもしれない。それでもこの会社は最後まで逃げずにやり遂げてくれるだろう。そして経験を積んで、いつか必ず力になってくれるに違いない。お客様にそう思っていただけるかどうかは、ただひとつ「信頼」があるかどうかです。
失望は技術不足ではなく不信感から
信頼はすぐに出来上がるものではありません。過去の仕事、取引、付き合い、言動、それらひとつひとつの積み重ねが大きな信頼に繋がっていきます。
しかし、ちょっとした出来事ひとつで、長年コツコツと積み重ねた信頼が一気に崩れてしまうことがあります。それは技術力不足によるものではなく、会社として人としての不信感に起因しているのです。
技術力不足によって起こったトラブルそのもので信頼を失うことはほぼありません。しかし、その時に生じた問題やトラブルに対して、どのように対処したのかということによって、失望されて信頼を失うか、逆に信頼が高まり絆を強固なものにするかが決まります。
だからこそ「技術より信頼が先」ということを常に意識して、お客様の信頼が得られる言動を心がけ、「失望ゼロ」を実現しましょう。
2016年8月23日火曜日
変わった人とつるもう
心地いい人とツルムことが成長を妨げる
通常、仕事上のやむをえない付き合いを除けば、一緒にいて心地良い人と時間を過ごすことが多いと思います。
たとえばあるテーマに対する賛否、同じ人物に対する印象、事件が起きた際の危機感のレベル、課題に対する解決の方向性などが合致した際に、仲間意識が芽生え心地よさを感じるでしょう。
逆に価値観が異なる人に対しては違和感を感じたり、嫌悪感を抱いたりして、遠ざけてしまうことがあります。これが自分の思考や視野を狭めてしまい、結果的に成長を妨げることになっているのです。
相手の意見を受け止め尊重する
自分と考えが合致するということは、自分の考えが承認されたことになりますから、それ以上深く考えたり、角度を変えて物事を見たりすることがありません。つまり思考がストップします。
しかし、ひとつの意見や考えに対して異なる意見がぶつけられると、それが新たな気づきとなり、自分の考えや発想がさらに展開することになるわけで、即ち思考の継続につながります。
自分と異なる意見を出された時に、即座に「それは違う」と切り捨てるか、「なるほどそういう考え方もあるか」と受け止めることができるか、これが重要なポイントです。
さらに、何故そのような意見に至ったのかについてもう少し突っ込んで話し合うことで、当初の表現の仕方は違っていたものの、実は自分と似た考え方であった部分と、やはり異なる部分が明確に整理されてきます。
このようにお互いの意見を交わすことで、それぞれの考えを尊重しながらディスカッションができるのではないかと思います。
意見の違いを新たな気づきと捉える
日本人は欧米人や中国人と比べてあまり自分の意見を主張しません。自分の意見は腹の中に持った上で、相手と合致するようであれば賛同し、異なれば沈黙を守ることが多いでしょう。
一方欧米人はズケズケと自己主張をしてきますので、日本人からすると高圧的に感じたり、失礼な印象を受けたりすることが少なくありません。
しかし、欧米人は自己主張した後に、あなたはどう考えていますか?と尋ねてきます。つまり相手の意見を尊重し、しっかりと聞く姿勢にはいるわけです。
意見交換やディスカッションはビジネスの場でとても大切なことです。意見を言う方も、聞く方も、相手を尊重するところから始めていかないと、意見がすれ違った時点で終わってしまいます。
意見交換は、あくまで意見を交換するのであって、うわべだけで賛同しあったり、投げつけあったりするものではありません。
お互いの意見を尊重し、考え方の角度を変えていったり、キャッチボールをしたりしながら、理解を深めることで、思考力やコミュニケーション力に幅がうまれてくるのではないかと思います。
そのためには普段から自分とは考え方や視点の違う人、人生のバックグラウンドが異なる人、変わった人と積極的にツルムこと、そしてそこでの「違い」を「新たな気づき」として感じられることが大切なのではないかと思います。
まずは、いつも違和感を抱いている”あの人”と少し話をしてみましょう。
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