2015年7月8日水曜日

結果が出ないのは日ごろの行いが悪いから!?

元楽天イーグルス監督の野村克也氏の「なぜか結果を出す人の理由」という本の中で、「なぜマー君は負けないのか」書かれていました。マー君とは、ご存知のとおり駒大苫小牧から楽天に入団し、現在メジャーのニューヨークヤンキースに所属しているピッチャーです。マー君はいいピッチングをした時だけでなく、たとえ大量点をとられたとしても、その後の味方打線の援護のおかげで、どういうわけか負けなかったそうです。2013年には公式戦で28試合登板して24連勝、ただの1敗もしなかったというのですから驚きです。もちろんマー君自身のピッチャーとしての実力があるということも確かなのですが、打たれても負けないのは、マー君が投げる日は、なぜか打線がよく打ってくれるのだそうです。一言でいえば「持っている」ということなのでしょうが、果たしてそれは「運がいい」ということなのでしょうか?よく、運が悪いことが続くと「日ごろの行いが悪いからだ」といいますが、このことについて野村監督はこのように言っています。

「日ごろの行いが悪い」というのは、『行いが良いと神様が運を与えてくれて、行いが悪いと罰を与える』というような話ではなく、その人の日ごろの行いを周りの人たちはちゃんと見ているという話だ。いい行いをしている人は周りに評価され、信頼される。それがやがてはその人の援軍となったり協力者を増やしたりして、その人に大きな力を与えてくれるようになるのだ。田中将大という選手は、その点チームメイトからの信頼が非常に厚い。それが負けない最大の理由だといってもいい。」

単なる運の良し悪しではなく、日ごろの行いを評価し、その人の為に周りが協力しよう、助けてやろうという気持ちになってくれるからこそ、結果として現れるということなのです。確かに、良い結果が続く時には単なるラッキーなこともありますが、それ以上に周囲の協力があったからこそ結果につながることの方が多い気がします。それは、日ごろの努力や態度、人とのかかわり方などから生まれてくるものなのだと感じます。上司、部下、お客様、協力会社、みんな貴方の日ごろの行いを見ています。日々の行いの積み重ねで信頼を得て、いざというときに協力してもらえるように努力していきましょう。誰もひとりだけで成果を出せるわけではありません。神様も含め、ひとりでも多く味方をつけていけば必ず結果につながるはずです。