2017年4月6日木曜日

難題には組織で立ち向かおう

コントロール範囲を超えたら事故と同じ

ビジネスの現場では想定通りにならないことがたくさんあります。お客様の無理な要求、職人さんの技量不足、支給された図面の不具合や遅延、他工程遅れによる影響、、、
現場担当者にはこうした難題をなんとか解決しながらプロジェクトを前に進めていくことが求められますが、自分でコントロールできる範囲を超えた時には、即座に上司に報告してチームで解決していくことも必要です。

現場で事故が起きた時には、すぐに上司と安全に報告します。これは社内ルールであると同時に、現場担当者の責任範囲を超えているからといえます。事故の原因を特定し、再発防止策を検討し、報告書類を作成し、場合によってはお客様の上層部へお詫びにいくことも必要になります。これらは、現場担当者単独ではなく、上司や安全部門とともに会社として対応する必要があるわけです。

これと同様に、お客様に依頼したことをなかなか実行してもらえない、お客様からコストや工期に影響がでるようなことを要求されているなど、自分のコントロール範囲を超えた状況になった場合には、やはりチームとして会社として対応する必要があります。これは一種の事故的状況であり、現場担当者だけの範囲で進めるべきではないのです。


ルールを守れば上申するのに遠慮はいらない

担当者同士の話し合いで解決しない場合には、お互いの上司に上申して、ひとつ上のレベルで話をしてもらいましょう。上司に話をあげて、先方の上司と話をしてもらうとなると、いいつけたように感じるかもしれません。しかし、ルールさえ守ればこれは当たり前のやり方です。
そのルールとは、「本件は自分の責任範囲を超えており、自分では判断できないため、上司にあげます」と相手に宣言する。これさえ守れば遠慮する必要は全くありません。

ひとつ上のレベルでも解決できなければ、その上、その上、と上げていき、最後は社長同士で決着をつければよいのです。これが組織です。個人で仕事をしていれば、全ての自分ひとりで解決しなければいけません。しかし、皆さんは旭シンクロテックという会社と組織に所属していますから、この組織を活用してチームで解決させることができます。


ひとりじゃない、組織で解決しよう

上司に報告して会社としての対応を依頼するというのは、決して力がないとか、弱音を吐いたとか、責任を果たさなかったということではありません。むしろ責任範囲を超えていながら抱え込んでいた方が、現場担当者の責任を果たしていないことになります。
当社には責任感が強い社員が多いので、トラブルが生じてもなんとか自分自身でなんとか解決しようと考えがちです。まずは自分自身で解決に向けて精一杯の努力をすることはとても大切なことです。しかし、自分の責任範囲を見極めて、タイミングを逃すことなく上司を巻き込むこともとても重要なビジネススキルのひとつです。

皆さんはひとりではありません。上司と一緒に、私と一緒に、組織として、また会社として難題に立ち向かっていきましょう。






2017年4月4日火曜日

今日から当社の一員となる皆さんへ ー新入社員へのメッセージ

昨日5名の新入社員が新たに当社の一員として加わってくれました。
入社式で彼らに伝えたメッセージを皆さんと共有したいと思います。

新入社員の皆さん、ようこそ旭シンクロテックへ。
星の数ほどある会社の中で、社会に出て初めて勤める会社として当社を選んでくれて有難う。この出会い、縁にも感謝したいと思います。

皆さんはいま、初めて社会に出る、会社に入る、仕事をするという期待と不安でいっぱいかと思います。また、今はまだ何もできないけれど、これから知識や経験を積んでしっかり仕事をしてやるぞという謙虚な気持ちと挑戦する気持ちを持っていることでしょう。
この気持ちをいつまでも絶対に忘れないでいてください。会社に慣れ、仕事に慣れ、少しずつ自信が出てくると、謙虚さや挑戦の気持が薄れ、驕りや慢心、安住が上回ることもあります。自信をもつことはとても大切ですが、慢心とは違います。
「初心に戻って」という言葉がありますが、自信がついてきた時こそ、いまこの時の気持ちにもう一度戻って、チャレンジを続けていくことが成長をするうえでとても大切なことになります。

今日は皆さんに、当社で仕事をするうえで常に大切にしてほしいことを3つお話します。このことは折に触れて私が社員の皆さんに伝えていることでもありますから、今後も何度も耳にすることだと思います。

ひとつは、技術力より人としての信頼が先であるということです。
当社の売り物は人であり技術力です。高い技術力は会社の優位性ですから技術力を常に高めていく努力は必要です。しかし、それ以前に人として信頼してもらうということが大前提です。当社が会社を設立して間もない頃、何も経験がない当社にお客様が仕事を発注してくれたのは、人としての信頼があったからです。信頼してもらえていれば、たとえ技術力が不十分でもチャレンジをする場をもらえます。人も会社もチャレンジを続けてはじめて成長できるもの。技術力の向上もチャレンジの繰り返しによって身につくものです。ですから、技術力よりも信頼を得ることが先。このことをよく覚えておいてください。

次に、ビジネスはwin-win-winでなければいつか破綻するということです。
お客様のwin、お客様が当社に仕事を依頼することによって成功してもらわなければはじまりません。次に協力会社やビジネスパートナーのwin。私たちは施工管理会社ですから、職人さんをはじめとする協力会社の協力なしには仕事になりません。ですから、お客様の成功とともに協力会社の成功を実現しなければ、ビジネスを継続していくことはできないのです。最後に当社のwin。当然ながら当社自体が継続的に利益をあげて事業継続をしていく必要があります。これらは、お金や利益という観点から見ると、相反する側面があり実現するのは容易なことではありません。しかし、できるだけ支払いを安くして当社だけが儲かればいいとか、逆にお客様が喜んでくれれば儲けはいらないとか、それではwin-win-winにはなりません。常に誰かがloseになっていないかということを意識するようにしてください。

最後に、私たちはソリューションカンパニーであるということです。
当社を工事会社と捉えると、工事をする、設備を作ることが仕事であるように思えます。しかし、工事はあくまでお客様に付加価値やソリューションを提供するためのひとつの手段にすぎません。私たちの提供する工事や技術サービスによって、お客様がどのような付加価値を享受することができるのか、ということを考えながら仕事に取り組んでください。
そのためには、お客様が何に困っているのか、何を望んでいるのかということを適確に捉えなければなりません。お客様のニーズは時と場合によって様々です。こちらが勝手に判断するのではなく、お客様の困りごとや望んでいることに対するソリューションを提供することが当社のミッションなのです。


会社は皆さんの成長とともに成長していきます。皆さんのひとりひとりが人間として、また当社の社員として成長することが会社の成長と発展につながります。私たちもそのための環境づくりに努めていきますので、ともに成長していきましょう。

これから永い付き合いになります。当社の仲間を家族のように思って、時に優しく、時に厳しく、ともに喜び、ともに悔しがりながら楽しく仕事をしていきましょう!