どのような場面でそう感じたのか尋ねると、とても興味深い答えが返ってきます。一次面接は若手社員に対応してもらっています。聞いて欲しい設問や、評価のポイントなど面接をするにあたっての簡単なガイドラインは提示しますが、それ以上の指導はとくにせずに実際のやり方は面接官に任せています。しかし、誰が面接をしても、「話しやすく緊張をほぐしてくれる」「うまく喋れなくても自分の長所を探し出そうとしてくれる」といった温かい印象を受けるそうです。他社ではどうなのかを尋ねると、アラを探して落とそうとしていると感じたり、上から目線で話をされ萎縮してしまったりするそうです。私の面接も、終始部活やバイトなどの話をしてもらい、リラックスして自分の経験を自分の言葉で語ってもらうようにしていますから、基本的な面接スタイルは同じですよね。面接についての打ち合わせをしているわけでもないのに(本来はしっかりと打ち合わせをしなければいけないのかもしれませんが…)同じスタイルで面接をし、同じ印象を与えられているということを聞いて、これが社風なんだなと感じました。
また、会社説明会の後にぐるっと本社事務所内を見学してもらうのですが、この時にも仕事をしている時の雰囲気の良さを肌で感じるそうです。ある人は、面接が終わって帰る際にエレベーターで一緒になった社員が気さくに話しかけてきて、当社の仕事の魅力を語ったそうです。そういったエピソードを面接で聞くたびに、これが一番の旭の魅力だなと非常に嬉しく思います。表面的に感じよく振舞って良い印象を与えようとしてもすぐに見破られてしまいます。かれらは当社の魅力を肌で感じ取り、徐々に入社への期待を高めてくれています。
皆さんが学生時代に当社への入社を決めた時、当社への強い憧れや高い期待はありましたか?私が言うのもなんですが、あまりありませんでしたよね?当社は学生に知名度があるわけではありませんから、入社したのはちょっとしたきっかけだったと思います。しかし、そのきっかけによって入社した社員が現在200名いて、その9割がプロパーですから、結果的に多くの社員が長期間勤めている会社ということになります。当社の社風も、勤続年数が長いことの理由のひとつなのではないでしょうか。社風というものは1年や2年でできるものではありません。当社の70年近い歴史の中で、徐々にできあがった財産です。私はこの大切な財産をこの先も守り続けていきたいと思います。
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