従来建設業界では、お客様が望むモノを造るということに価値があり、それだけで十分評価してもらえました。しかし、業界全体の技術レベルがあがり、お客様の望むモノを造ることができる会社が増えてくると、そこにプラスαの付加価値が求められるようになりました。それは必ずしも高度な技術力を必要とすることだけではありません。お客様の要望を汲み取って迅速な対応をとったり、お客様が気づいていない課題を認識して自分の経験に基づいてちょっとした提案をするなど、お客様の考えや目的を理解して、どこまでその意に沿った対応ををとることができるか。これがプラスαの価値でありソリューションです。私たちの仕事はモノを造ることではありません。ものづくりを通してお客様の目的達成のお手伝いをすることにあるということを忘れないでください。だからこそ常にものづくりの先にあるゴールを見据えて、お客様にとって何がプラスαの価値になるかを考えながら動く必要があるのです。
先日の新卒の採用面接で、学生から「当社において仕事で成功している人はどのような人ですか」という質問を何度か受けました。私は、仕事を先読みして動ける人、仕事にプラスαを付け加えられる人と回答しています。何かひとつの仕事を頼まれたときに、次にこのようなことを頼まれるであろう、これもやっておけば役に立つであろうということを考えて仕事に取り組むことができる人です。頼まれたことだけをこなすだけでは60点(普通)。そこにどれだけのプラスαを付け加えられるかがその人の価値につながるわけで、これがソリューションという考え方なのですという話をします。自分自身がサービスを受ける立場だったとして、直接お願いしていないにもかかわらず先読みしてサービスしてくれれば、「おっ、この人できるな」と感じますよね?まさにそれです。
当社技術部のソリューショングループは、自身の技術力を磨いて省エネ提案やエンジニアリングをしていますが、これはソリューションの一例であって、これだけをとってソリューションといっているのではありません。ソリューションとは考え方や仕事に対するスタンスであり、誰でも様々なかたちで提供することができることなのです。意識を変えれば普段の仕事の中にソリューションの種はたくさん見つかります。お客様に対する洞察力と皆さんの長年の経験をもってすれば、必ずお客様に評価されるプラスαを提供できるはずです。この積み重ねが皆さんひとりひとり、そして会社の価値を飛躍的に高めてくれます。早速今日、ひとつのソリューションを見つけてみてください。
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