2015年6月20日土曜日

「自分を守る、仲間を守る」安全は永遠のテーマ

お客様の安全大会において、無災害記録達成表彰対象現場全10件に対して以下の5件で表彰を受けました。これは協力会会員企業を抑え、参加企業の中で最多となる受賞です。

大田清掃工場建設工事 6万4千時間
岩手県木材加工流通施設等事業工事 1万時間
三重木質燃料発電ボイラー設備設置工事 9千時間
土佐グリーンパワー発電所建設工事 8千時間
いぶきグリーンエナジー発電所プラント工事 5千時間

表彰現場を担当した皆さん、おめでとうございます。皆さんの実績を高く評価していますし、本当に誇りに感じます。中でも大田清掃工場の現場は、22年6月から26年9月の竣工まで、現場トータルで51万5千時間を達成できたとのこと。これだけ長期に渡る大規模な現場ですから、高い現場意識が工期中継続されなければ成し遂げられなかったと思います。

すでに皆さんは分かりきっていると思いますが改めて。安全は何よりも優先です。工期、品質、採算全てがうまくいっても災害が起これば現場が台無しになるだけでなく、会社の信用も大きく傷つくことになります。昨今、強いコストダウン要求を受けることが多くなりましたが、コストダウンによって安全面がおろそかになることは許されません。

安全は永遠のテーマ、絶対的セオリーというものはありません。唯一あるとすれば、作業員ひとりひとりが意識を高く持つということでしょう。基本ルールをバカにせず、怪我をしない、させないという意識を常に持ち続けられれば、限りなくゼロ災害に近づきます。しかしこれが難しい。人間ですから、分かっていても、ついうっかり、少しくらい、そこまでしなくてもといった気持ちが湧いてしまうもの。そういう意味では、ほぼ全ての災害は人が意図的にとった行動で引き起こされる人災なんだと思います。もともと誰も怪我はしたくない。その気持ちを上回る「何か」を常に消し込んでいく。それだけなんですが、言葉で言うほど容易くないから永遠のテーマなんでしょう。

自分を守る、仲間を守る、安全は全社スローガンの"save to win"の重要な柱です。意識を高く持ち、どのお客様からも認められる安全実績をつくっていきましょう!


2015年6月17日水曜日

失敗のススメ

仕事をしていれば必ず失敗をした経験があると思います。失敗することは恥ずかしい、失敗すると怒られる、できることなら失敗はしたくない、多くの人がそのように思っているかもしれません。失敗しない方法はただひとつ、「何もしないこと」です。しかし、何もしないのであれば、会社にいてもらう必要はありません。自動車メーカーのホンダでは、「No error, No play」と言われ、失敗しないのは何も挑戦していないことであり、仕事をしていないのと同じであるとされているそうです。私もまったく同感です。何かに前向きに挑戦するから失敗するのであり、その失敗から学ぶことで行動が改善され、進化につながるわけですから、失敗は絶対に必要なことなのです。

私は採用面接で「今までの人生において最大の失敗や修羅場経験はありますか? その時どのように対処して乗り越えましたか?」という質問を必ずするようにしています。人生経験においてどのような失敗をし、それをどのように受け止め、何を学んだかということを聞くことで、その人の今後の成長のポテンシャルを見ることができるからです。自慢げに成功体験を語る人より、多くの失敗経験をもち、苦労したが結果的に成長することができたという人を採用するようにしています。私もよく失敗しましたし、数々の修羅場もくぐりました。自分のミスによって多くのお客様にご迷惑をおかけし、背筋が凍る思いをしたことを今でも覚えています。上司に怒鳴られ、お客様に物を投げつけられたこともありました。しかし、こうした失敗経験によって、ちょっとやそっとの事では動じなくなり、ピンチの時にも「どうにかなる」「こうすれば切り抜けられる」と思えるようになりました。これはひとつの成長であり進化だなと感じています。

失敗した時にその失敗を自分事として受け止められるかどうかがポイントです。よく誰かの失敗に対して、「お前の責任ではないから気にするな」「忘れて次がんばろう」「あいつを責めるな」などと励ます人がいますが、これは本人にとって逆にマイナスだと思います。忘れてもらっては困ります。自分の失敗をしっかりと受け止め、失敗の原因を突き止めることで、同じ状況に直面したときに同じ失敗を繰り返さず適切な対処ができるようになる。それが自信になり、新たな次の課題にチャレンジでき、そして実力アップにつながるわけです。失敗から目をそらしたり、他人のせいにしたりすれば、その瞬間の精神的ダメージからは開放されるものの、学びが得られずかえって失敗への恐怖心が増し、チャレンジができなくなってしまいます。ですから、私は社員の失敗に対して「しっかり責任をとってください」と言うようにしています。これは、原因を究明し、自分自身が失敗を繰り返さないとともに、失敗体験を社内で共有し、自分と会社双方の学びにつなげてほしいという考えに基づくメッセージです。

失敗や課題認識は成長を意味します。逆に「成功した」と思った瞬間に成長が止まりますから、成功などないと思ったほうがいいのかもしれません。常に結果に対してより良いものを目指すということが失敗から学ぶということです。チャレンジ、失敗、成長のサイクルを継続して、より良い自分、より良い会社をつくっていきましょう。