それではどのような習慣で心構えを磨くことができるのか。その基本中の基本は「しつけ三原則」にあると言います。
しつけ三原則=挨拶、返事、後始末
しつけなどと言うと子供の教育のようですが、田中氏は勉強させることよりもこれらのしつけの方がずっと大事なことであり、こうしたしつけがされないまま大人になって恥をかいたり、仕事において本来の力が発揮できずにいる人がとても多いといいます。私もいまさらという気もしますが、やはり大切なことですので以下にコメントしたいと思います。
挨拶
特に本社で気になりますが、未だに挨拶がろくにできない人がいます。少なくとも、朝の出社時と夕方の退社時くらいは、明るくしっかりと挨拶をしましょう。社内の人だけでなく、取引先、清掃業者の方、事務所に出入りしている人は皆ビジネスパートナーです。パソコンのモニターから一切顔をあげない人もいますが、あれは本当に印象が悪いことです。初めは恥ずかしさもあるかもしれませんが、誰かの挨拶に便乗するかたちでも構わないので、積極的に声を出すようにしましょう。
返事
声をかけられた時、何かを頼まれた時、注意を受けた時など、何かを投げかけられたらそれに対して素早く返事をしましょう。メールでの依頼に対しても同様です。依頼事項に対する回答をすぐに返すことができない時は、依頼を了解したこと、いつまでに対応する予定であるかくらいは返信するのが常識です。中には、依頼を投げかけても一切のレスポンスがない人もいますが、メールに返信しなければ無視しているのと同じです。
後始末
仕事が終わった後の片付けまでが仕事です。本社では机の上に書類が散乱したまま帰っている人が何人かいます。ましてやフリーシートに書類やパソコンのを放置したまま帰る人も。現場では日々の材料や施工機器類の片付け、引き渡し前の最終確認などがそれにあたります。養生テープを剥がし忘れたり、梱包などのゴミを残して引き上げたりしていませんか?施工品質がいくら優れていても、後始末ができていないだけで、お客様の印象は大きく変わってしまいます。立つ鳥後を濁さず。最後に現場をぐるっと回って、綺麗に掃除をしてから引き上げることを徹底してください。
挨拶、返事、後始末は、確かに毎朝の歯磨きのように繰り返されるものです。一度癖にしてしまえば何でもないのかもしれませんが、それまでは意識的に行動をして心構えを磨く必要があるのかもしれません。自分自身が意識をするだけでなく、周囲に対しても意識を高めていくようにしていきましょう。
しつけ三原則以外に人間力をあげるための行動や考え方の習慣で私自身も意識していることがありますので、今後のテーマにしていきたいと思います。
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