2015年9月30日水曜日

災害ゼロ 失望ゼロ 赤字ゼロ

今日から69期下半期のスタートです。今年度は昨年度の完成高実績115億から減収目標でスタートしましたが、上半期末時点での見込完成高達成率89.5%と、ここまで順調に推移しています。また、昨年同期と比較すると、完成高は下回るものの粗利益では上回っており、利益率重視の方針通りに進められていることが分かります。上半期の皆さんの努力に改めて感謝します。今年度目標を減収としたのは、無理に受注高を増やすのではなく、営業活動および受注案件の施工にじっくり取り組むことによって、個々の案件の利益率を向上させることが狙いです。売上高を増やすことで、見積精度が低下したり、十分な施工体制がとれず、結果的に施工ミスや管理ミスを招いてしまっては元も子もありません。目先の売上高ではなく、盤石な体制構築によって少しでも信用や利益の逸失を防いでいきたいと思います。

今年度のスタート時、"save to win"というスローガンを掲げました。経済情勢、受注環境が改善されてきている今、私たちに必要なのは守備力です。前半戦リードしている試合で、後半戦を守りきるには”セーブ”をあげる必要があります。(セーブ:野球でリードしているチームの救援投手が試合終了までリードを守りきることで付く投手記録) 営業活動においては、やみくもにとりにいくのではなく、仕様や原価、見込利益率、客先のクセ、他社からの受注状況、社内リソースなどをよく確認して慎重に受注判断をしなければなりません。一度受注した案件は、安全管理、品質管理、原価管理を慎重に行い、客先を失望させたり不用意に利益を失ったりすることの無いように努めましょう。災害ゼロ、失望ゼロ、赤字ゼロが"save to win"に込められたサブメッセージです。

ここまでの災害発生状況を確認すると交通事故と物損事故が目立ちます。残念ながら当社の重要客先の1社から私宛に、物損事故を連続で引き起こしたとして警告書が届いたほどです。いずれも軽微な内容ではありますが、それはあくまで結果。軽微な事故も重大災害も原因は同じヒューマンエラーと不安全行動に集約されます。軽微な結果はただ単にラッキーだっただけと認識して、原因の究明と対策をしっかりとるようにしましょう。この時点ではイエローカードですが、次はありません。レッドカード、退場とならないように、最新の注意を払って行動してください。

お客様や協力会社との信頼関係は最強の優位性となります。信頼を築き上げるには非常に時間がかかりますし、大変な努力の積み重ねが必要となります。しかし、ちょっとしたことでその信頼は失望や裏切りとなり、一瞬で信頼関係が崩れてしまうことがあります。信頼関係が強固であればあるほど、失望の度合いは反動となって大きくなるものです。工事品質はもちろんのこと、契約や金銭に関わること、行動や言動のひとつひとつが、信頼の積重ね、もしくは失望につながります。自分の行動がどちらにつながっているかを考えながら行動してください。工事品質については、今年度から品質管理部門を立ち上げ、会社としての品質管理プロセスの構築をスタートしました。特に、新しい注力領域となる製薬分野や、電気事業法に関わるマルGなどにおいては、必要不可欠な管理手法です。本件については改めて説明がありますから注意して聴いてください。

この数年、下半期になり工事物件が完成に近づくと、原価管理ミスによる採算低下が目立つようになります。これは、下半期にミスが発生するのではなく、その予兆があったにも関わらず、早期対策をとることができずに手遅れになってしまうというものです。当社では原価管理については現場代理人や営業所長に権限委譲していますが、そのひとりひとりのスキル頼みとなるのではなく、会社としてフォローができる仕組みを構築しなければ、会社の実力をあげることはできません。今年度からは品質管理同様、追加工事や原価の予算超過などのリスクを早期に回避するための仕組みづくりに着手しました。下半期はこうした仕組みの実践と定着のタイミングですから、組織として、また会社としてリスクを最小限に食い止められるよう一丸となって取り組んでいきましょう。

当社は上半期時点でリードしている状況です。災害ゼロ、失望ゼロ、赤字ゼロで最後まで闘いぬいて、今年度も勝利を手にしましょう!

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