昨日、東京消防庁芝消防署新庁舎の落成式および完成祝賀会に参加してきました。落成式では、東京消防庁消防総監や芝消防署長のご挨拶、数多くの祝辞に加え、消防庁音楽団による演奏、消防隊員のレスキューデモンストレーションなども披露され、火災時における消火活動だけでなく、非常時の救命活動や、そのための日頃の訓練の様子などについても知ることができました。また、祝賀会には当社をはじめとする建設業者に加え、政財界や地元企業/住民、地元消防団など300名ほどが出席し、まるで芸能人の結婚披露宴のような華やかさに驚きました。
芝消防署は明治14年に初めて設置され東京で最も歴史のある消防署のひとつだそうです。旧庁舎は愛宕にあり131年という長期にわたって地元を見守ってきました。芝消防署がその長い歴史の中で地元企業や住民と深く強い絆で結ばれた消防署であるということ、また今回の新庁舎建設/移転が歴史上でも非常に大きなインパクトをもつということを知ると、祝賀会がここまで盛大であることも納得できます。
新庁舎は街並みや建築物をイタリアに模してつくられたイタリア街にあることから、外観は周囲の雰囲気に調和するように考えられており、とても消防署とは思えないような特徴的デザインになっています。上層階は職員の待機宿舎になっているため、何かあればすぐに出動することができます。また、太陽光発電や年間を通して温度が安定している地熱を利用した空調など環境に配慮した設備が導入されていることも大きな特徴のひとつです。当社は本プロジェクトで空調工事を担当しましたので、この地熱利用空調をはじめとする、事務室、訓練室、食堂、車庫などの空調/換気設備の施工をしました。当社の建築設備事業は住宅の衛生工事が中心であったこともあり、久々の空調工事に多くの苦労があったとは思いますが、そのぶん非常に良い経験になったと思います。
工事会社という立場からすると、消防という機関は申請をしたり検査を受けたりと少々敷居の高い存在ではありますが、今回の落成式参加を通じて、消防署の地元における位置づけや期待を再認識することができました。また同時に、非常に重要な安心拠点の構築に携わることができたことを誇りに感じました。3年間にわたる長期プロジェクト本当にお疲れ様でした!
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