私は2日に映画Star Wars Ⅶを観に行きました。(ビジネス活動をストップさせたほうが良いと言っておきながらやっていることは違いますが、、、)ご存知にようにSrar Warsは1977年に初公開され、ルークを中心としたⅣ〜Ⅵ、アナキンを中心としたⅠ〜Ⅲ、そして初公開から約40年経った今年から(おそらく)レイを中心としたⅦ〜Ⅸ3部作が公開予定とされています。初公開となるエピソードⅣの時は私も2歳ですから、ほとんど何も認識していませんが、物心がついてDVDでⅣ〜Ⅵを観た時にもまさか40年に以上に渡って展開される壮大なストーリーだとは全く想像しませんでした。私はこのStar Warsを観ていてうまく人の心理をついているなと感じるストーリーがあります。それは、銀河共和国の平和を保ってきたジェダイの騎士は万物を司るフォースという力を操ることができるのですが、この力を身に付けた者が恐れや不安、怒りを抱き、その力が乱れた時に、ダークサイドといわれる暗黒面に落ちてしまい、一度ダークサイドに落ちたものは、自身を暗黒面に支配され続けてしまうというストーリーです。このことを象徴するシーンが、可愛いアナキン少年が、恐ろしいダースベイダーと化してしまうところです。私はこの心理描写は、昨年の企業の様々な不祥事と繋がるところがあるなと感じました。昨年は、不正会計、杭打ちデータ偽装、耐震ゴムデータ偽装、自動車排ガス不正と大企業の不祥事が数多く発生しました。これらの企業は皆、ベンチャー企業でも弱小企業でもない、歴史も実力も非常に高いグローバル企業ばかりです。ではこれだけ企業のコンプライアンス意識が高まっている中で何故そのようなことが起きるのか、それは力のある者が抱く不安が原因であると思います。力がある者はすでに地位や名声を得ています。しかし、その地位や名声を維持し、競争を勝ち抜いていかなければならないと考えた時、不安や恐れを抱くことがあると思います。その不安から不正に手を出し、そして力がある者がだからこそ、そのちょっとした不正がその力で押し通せてしまう。しかし、一度だけと手を出した不正はやがて定常化してしまい、そこから抜け出せなくなってしまう。これらが露呈したのが一連の事件だったのではないでしょうか。
当社に目を向けてみると、3年前の会社の事業再建からここまで着実に成長し力をつけてきました。多くのお客様や協力会社、ビジネスパートナーの力を借りながら、70周年を目前にしている歴史ある企業です。昨年末に発表したように新たな株主も決まりましたが、多くの企業が当社に興味を示したと聞いています。それだけ価値の高い企業になったということが言えます。だからこそこの先、どのようなことが起きても恐れや不安を抱くことなく揺るがない力を身に付けなければいけないと思います。当社および当社の社員には、どんなことがあっても途中で投げ出さないプライド、お客様に素晴らしいサービスを提供したいという精神、そして公明正大に闘っていくという正直さが企業文化として染み付いています。これらの精神は何にも勝る力であり強力なフォースなのです。先ほども触れましたが、昨年末に新たな株主として株式会社トーエネックを迎え、当社は新たなステージを迎えます。この先、70年、80年、100年と事業を続けていけば、数年前のような危機が起きるやもしれませんし、経営者が変わることもあるでしょう。しかし、誰が株主であっても、誰が経営者であっても、当社がこの長い歴史の中で培ってきたものは何もかわりません。どのような危機が訪れようとも、旭のプライド、旭の精神、旭の文化といった、当社の根底に浸透しているフォースを信じて前に進んでいけば、決して恐れや不安でダークサイドに堕ちることはありません。
今年は当社のフォースを覚醒させる年にしましょう。事業再生から会社利益への意識を強め高い業績を達成することができる力をつけてきました。しかし、これによってそもそもの強みの根源であるフォースが乱れてしまっては意味がありません。利益意識、技術力などの戦闘力の高さなどはそのままに、再度、会社の強さの根源としての精神や文化を再認識できるようにしたいと思います。繰り返しますが、最後まで諦めないプライド、お客様へのサービス精神、公明正大な取引が当社のフォースの根源です。今年度も目標達成目前です。再度原点に戻ってフォースを感じながら達成へ向けて進んでいきましょう。今年もよろしくお願いします!
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