2016年8月23日火曜日

変わった人とつるもう

心地いい人とツルムことが成長を妨げる

皆さんは普段どんな人とつるんでいますか?社内でも社外でも、また仕事でもプライベートでも、誰とツルムかによって、自分の今後の成長に大きく影響してきます。

通常、仕事上のやむをえない付き合いを除けば、一緒にいて心地良い人と時間を過ごすことが多いと思います。
たとえばあるテーマに対する賛否、同じ人物に対する印象、事件が起きた際の危機感のレベル、課題に対する解決の方向性などが合致した際に、仲間意識が芽生え心地よさを感じるでしょう。

逆に価値観が異なる人に対しては違和感を感じたり、嫌悪感を抱いたりして、遠ざけてしまうことがあります。これが自分の思考や視野を狭めてしまい、結果的に成長を妨げることになっているのです。


相手の意見を受け止め尊重する

自分と考えが合致するということは、自分の考えが承認されたことになりますから、それ以上深く考えたり、角度を変えて物事を見たりすることがありません。つまり思考がストップします。
しかし、ひとつの意見や考えに対して異なる意見がぶつけられると、それが新たな気づきとなり、自分の考えや発想がさらに展開することになるわけで、即ち思考の継続につながります。

自分と異なる意見を出された時に、即座に「それは違う」と切り捨てるか、「なるほどそういう考え方もあるか」と受け止めることができるか、これが重要なポイントです。
さらに、何故そのような意見に至ったのかについてもう少し突っ込んで話し合うことで、当初の表現の仕方は違っていたものの、実は自分と似た考え方であった部分と、やはり異なる部分が明確に整理されてきます。
このようにお互いの意見を交わすことで、それぞれの考えを尊重しながらディスカッションができるのではないかと思います。


意見の違いを新たな気づきと捉える

日本人は欧米人や中国人と比べてあまり自分の意見を主張しません。自分の意見は腹の中に持った上で、相手と合致するようであれば賛同し、異なれば沈黙を守ることが多いでしょう。
一方欧米人はズケズケと自己主張をしてきますので、日本人からすると高圧的に感じたり、失礼な印象を受けたりすることが少なくありません
しかし、欧米人は自己主張した後に、あなたはどう考えていますか?と尋ねてきます。つまり相手の意見を尊重し、しっかりと聞く姿勢にはいるわけです。

意見交換やディスカッションはビジネスの場でとても大切なことです。意見を言う方も、聞く方も、相手を尊重するところから始めていかないと、意見がすれ違った時点で終わってしまいます。
意見交換は、あくまで意見を交換するのであって、うわべだけで賛同しあったり、投げつけあったりするものではありません。
お互いの意見を尊重し、考え方の角度を変えていったり、キャッチボールをしたりしながら、理解を深めることで、思考力やコミュニケーション力に幅がうまれてくるのではないかと思います。

そのためには普段から自分とは考え方や視点の違う人、人生のバックグラウンドが異なる人、変わった人と積極的にツルムこと、そしてそこでの「違い」を「新たな気づき」として感じられることが大切なのではないかと思います。
まずは、いつも違和感を抱いている”あの人”と少し話をしてみましょう。




2016年8月10日水曜日

結果ではなくチャレンジしたかどうかが大切

銅メダリストたちは何故謝るのか?

リオオリンピックが始まって5日が経ちました。地球の反対側ですから、なかなかライブで見ることが難しいですが、日本選手が続々とメダルを獲得しているニュースは本当に嬉しいものです。
本日(8月10日)時点でメダル数は14個。メダルの色に関係なく数だけでいえば、アメリカ、中国に続いて3位なんです!スポーツ界においても、小さな島国が大国と肩を並べて闘っているわけですから素晴らしいことですよね。

ただ、私がひとつ気になるのは、柔道の選手たちのインタビュー。今のところ柔道では、ひとつの金メダル、6つの銅メダルを獲得していますが、銅メダルを獲得した選手のインタビューの中で、金メダルをとれなかったという悔しさとともに、何故か「すみませんでした」と謝る選手がいます。これは誰に対してお詫びをしているのか不思議です。

もし、監督やコーチなど自分のことを指導してきてくれた人に対して、一生懸命指導してくれたのに結果が出せなくて申し訳ない、という気持ちであれば多少理解できます。しかし、どこかでテレビの向こう側で応援している私たちに向けて、期待に応えられなくてすみませんと謝っているように見えて心が痛みます。


オリンピックの目的はチャレンジャーと一体になること

プロスポーツはある意味エンターテイメントやショービジネスの要素がありますので、そこでファンの期待に応えられなくて悪かったとか、結果が出せず申し訳ないという気持ちを持つことはあるでしょう。しかし、オリンピックはショービジネスではありません。世界中のトップアスリートが、日ごろの練習やトレーニングの成果をぶつけ合い、競い合い、金メダルに挑戦することを、選手と観戦者が一緒に楽しむ場ですし、スポーツを通して政治的な問題や紛争などを超えて一体になることが大きな目的です。

オリンピックを目指す、金メダルに挑戦することはとても大切です。でも、その結果として出場できなかった、銅メダルだった、メダル圏外だった、それでいいんです。「チャレンジ」したということがとても重要なことですから。

チャレンジした人の結果に対して、情けないとか、力不足とか、周りがとやかく言うことではない。それが行過ぎると、チャレンジ精神を弱めてしまい、縮こまってしまいます。それでは世界と闘うことはできません。真のチャレンジャーは、自分の結果をしっかりと受け止め、反省し、必ず次に生かしてくるはずです。ですから、周囲ができることは、再びチャレンジできる環境を作ってやることではないかと思います。

ですから銅メダリストには、悔しがることはあっても、謝ることはしないで欲しい。そう思います。


チャレンジして失敗することで人も会社も成長する

仕事においても同じことがいえます。新しいことに挑戦する、困難なことにチャレンジする、この気持ちを持つことが大切です。やりもせずに難しいと言ったり、できない言い訳をつくったりしていては、人は伸びません。「チャレンジしたけれど失敗した」という経験を積み重ねることで人は成長するのだと思います。

私は失敗そのものを責めることは絶対にありません。しかし、言い訳ばかりでチャレンジをしなかったり、失敗した後に反省もせずに流そうとするようであれば、厳しく言及します。それは、自分と会社の成長を放棄しているのと同じだからです。このオリンピックを通じて、当社の社内でも、失敗を恐れずにチャレンジする土壌と、失敗をバネに成長する環境を創っていきたいと改めて感じました。

2016年8月3日水曜日

都知事選で見えた女性の活躍に対する本音と建て前

バタバタと終わった都知事選

都民の皆さんは都知事選には行きましたか?私は神奈川県民なので残念ながら権利がありませんでしたが、小池さんの当選は私の中ではある程度想定どおりでした。しかし、2020年にオリンピックを控え、とても重要な選挙にもかかわらず、バタバタと慌しい選挙戦で面白みに欠けたという印象ですね。クリントンVSトランプのアメリカ大統領選が話題になっているだけに、なおさらお粗末な印象を受けたのかもしれません。

さて、ここでは候補者の政策がどうであったかという話ではなく、少し視点を変えて女性の活躍について都知事選を通じて感じたことを書きたいと思います。



ターニングポイントとなった石原発言

自民党本部で行われた増田氏の決起集会で、元東京都知事の石原慎太郎氏が「大年増で厚化粧の女には任せられない」という発言をしたのはご存知かと思います。後でネットで知りましたが、息子の石原良純さんが、あるテレビ番組で共演した際に、小池さんに謝罪したそうですね。

石原慎太郎の歯に衣着せぬ発言は今に始まったことではありませんし、私は彼が都知事だった時にはこうした発言が結構好きでした。しかし、この選挙戦に限っては自民党にとって大きなターニングポイントになったのではないかなと思います。

安部政権下では、女性活躍担当大臣のポストを設置するなど、女性の社会での活躍を推進していく方針です。しかし、その自民党内で女性を下に見るような発言が出たということから、本音と建て前はまだまだ違うということが見えた気がします。


まずは女性の優位性が活きる仕事から

建設業ではその業種柄、女性社員自体が少なく取組みが遅れていますが、大手企業では、女性を役員や幹部として登用している企業が増えてきました。私も社会には男性以上に優秀な女性は多いと感じますし、彼女たちが活躍する場や機会はもっと存在すると思います。

ただ、この女性活躍というテーマ、単に女性を男性と同様に幹部ポジションにつければいいということではなく、まずは女性のもっているきめ細やかさや鋭い洞察力といった優位性が活きるポジションに登用するというところから始めたほうがいいのではないかと思います。

大手だけでなく中堅企業においても、採用をはじめとする人事部門や、商品開発などの企画部門において活躍している女性が多く見られます。これはやはり、男性とは異なる視点で人を見抜く洞察力や、発想力が活きていると感じます。こうしたポジションをこなす中で、「やはり女性は違うな」という印象を男性に持たせることから始めるべきでしょう。

当社での女性活躍の場については、まだ模索中といったところですが、やはり男性とは異なる視点や発想はとても重要だと思っています。しかしながら、繰り返しになりますが、業種柄一筋縄ではいかない部分が多く、私が理想とするところと現実的な環境にギャップがあるのも事実です。無理に推進して本音と建て前が違うということにならないよう、ゆっくりと前に進めていきたいと思います。

2016年8月2日火曜日

原点に戻って「再・あさひ愛」

このブログを始めてちょうど5年が経ちました。おかげさまでこの5年間で43,100ページビュー(表示閲覧回数)を数えることができました。社内だけでなく、お客様やビジネスパートナー、就職活動中の学生、その他どこの誰かは分かりませんが、海外も含めて多くの方々に読んでいただけるようになりました。

当初は旭シンクロテックにかかわる多くの人に、旭の吉田周平ってのはどんな人なんだろう?という疑問にこたえられるツールにしようと思ってこのブログを始めました。遠方でなかなかコミュニケーションがとれない社員でも、ブログというかたちであれば、一方的ではありますが気軽に話しかけることができるという考えもありました。

しかし、社外を含めた多くの人に閲覧されるようになるにつれて、「きちんとした文章で書かなければ」であるとか、「この内容をインターネット上で公開してしまって問題ないだろうか?」などということが気になりだし、結果的に内容は形式的なものへと変わり、すっかり更新頻度も落ちてしまいました。

そこで、当初の思いに立ち返り、普段何気なく私が感じたこと、思ったことなどを、ジャンルを問わずに気軽に書いていこうと思い直しました。あくまで、これはブログであり、正式に社内で発信するメールではありません。思ったこと、考えていることをそのままメッセージすることに意味があるのです。ですから皆さんも、ここで発信されたことが社内の通達であったり、決まりごととして捉えるのではなく、「ああ、あいつは今こんなこと考えてるんだ」程度で気軽に読んでみてください。

ではまた近々更新したいと思います!