2016年8月3日水曜日

都知事選で見えた女性の活躍に対する本音と建て前

バタバタと終わった都知事選

都民の皆さんは都知事選には行きましたか?私は神奈川県民なので残念ながら権利がありませんでしたが、小池さんの当選は私の中ではある程度想定どおりでした。しかし、2020年にオリンピックを控え、とても重要な選挙にもかかわらず、バタバタと慌しい選挙戦で面白みに欠けたという印象ですね。クリントンVSトランプのアメリカ大統領選が話題になっているだけに、なおさらお粗末な印象を受けたのかもしれません。

さて、ここでは候補者の政策がどうであったかという話ではなく、少し視点を変えて女性の活躍について都知事選を通じて感じたことを書きたいと思います。



ターニングポイントとなった石原発言

自民党本部で行われた増田氏の決起集会で、元東京都知事の石原慎太郎氏が「大年増で厚化粧の女には任せられない」という発言をしたのはご存知かと思います。後でネットで知りましたが、息子の石原良純さんが、あるテレビ番組で共演した際に、小池さんに謝罪したそうですね。

石原慎太郎の歯に衣着せぬ発言は今に始まったことではありませんし、私は彼が都知事だった時にはこうした発言が結構好きでした。しかし、この選挙戦に限っては自民党にとって大きなターニングポイントになったのではないかなと思います。

安部政権下では、女性活躍担当大臣のポストを設置するなど、女性の社会での活躍を推進していく方針です。しかし、その自民党内で女性を下に見るような発言が出たということから、本音と建て前はまだまだ違うということが見えた気がします。


まずは女性の優位性が活きる仕事から

建設業ではその業種柄、女性社員自体が少なく取組みが遅れていますが、大手企業では、女性を役員や幹部として登用している企業が増えてきました。私も社会には男性以上に優秀な女性は多いと感じますし、彼女たちが活躍する場や機会はもっと存在すると思います。

ただ、この女性活躍というテーマ、単に女性を男性と同様に幹部ポジションにつければいいということではなく、まずは女性のもっているきめ細やかさや鋭い洞察力といった優位性が活きるポジションに登用するというところから始めたほうがいいのではないかと思います。

大手だけでなく中堅企業においても、採用をはじめとする人事部門や、商品開発などの企画部門において活躍している女性が多く見られます。これはやはり、男性とは異なる視点で人を見抜く洞察力や、発想力が活きていると感じます。こうしたポジションをこなす中で、「やはり女性は違うな」という印象を男性に持たせることから始めるべきでしょう。

当社での女性活躍の場については、まだ模索中といったところですが、やはり男性とは異なる視点や発想はとても重要だと思っています。しかしながら、繰り返しになりますが、業種柄一筋縄ではいかない部分が多く、私が理想とするところと現実的な環境にギャップがあるのも事実です。無理に推進して本音と建て前が違うということにならないよう、ゆっくりと前に進めていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿