先進国に追いつこう、追い抜こうという意気込みだけが空回りして、全く現実が見えていない気がします。
具体的な目標設定をすることは重要です。目標もなく日々を過ごしたり、目標が漠然としたイメージでしか捉えられていなければ、最終ゴールが曖昧になり成長はできない、もしくは大変非効率となるでしょう。その点で中国は「真似大国」ですから、具体的な目標設定をしていることは素晴らしいと思います。何を真似しているのか分かる=具体的な目標がある と考えられるからです。
しかし、次にしなければいけないのは、今のレベルと目標とのギャップを正しく認識することです。ギャップを知るということは、スタート地点とゴール地点の距離を知ることですから、このギャップが分からなければ、目標達成のための手段や戦略、所要時間等全てを見誤ってしまい、途中で迷ったり、怪我をしたりとなかなか到達することができません。いくら強い気持ちで臨んだとしても、途中で心が折れてしまうでしょう。ギャップの認識とそのギャップをうめるための計画づくりは、目標設定と同じだけ重要だということです。中国はこの部分ができていないのでしょうね。
当社では管理職全員に、具体的なゴール設定と達成のための計画を半期ごとに提出し、期末に自己評価をしてもらうようにしました。「目標設定→ギャップ認識→計画→行動→反省→次の目標設定」のサイクルが自然にまわせるようになるための練習です。これができれば、中国にように途中で迷走したり、怪我をしたりすることなく、ゴールに向かって力強く進んでいけるでしょう。
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