2011年8月21日日曜日

製紙業界の動き

O製紙苫小牧工場、N製紙北海道工場 両工場長と面会してきました。N製紙といえば、今月3日グループ用紙事業の復興計画の中で、抄紙機8台と塗工機4台の停機が発表になりました。中でも富士地区での停機が多い理由のひとつは、取水、排水のコストが非常に高く、採算が合わないということがあるようです。製紙業界において数多くのマシン建設を手掛けてきた当社としては非常に残念なニュースであると同時に、主要顧客の生産設備の縮小が与える当社へのインパクトも少なくありません。

両工場長ともに、「今の日本国内における紙の需要、特に用紙や新聞の需要減を止めることはできない。この市場の状況をしっかりと見極めて、需要の変化に迅速に対応していかなければならない。」「当工場が、他工場とどのように差別化して特徴を出していくかを考えたい。」と話されました。

当社としても、製紙業界および各社、各工場の動きをしっかりと見極め、この変化にどのようについていくかをしっかりと検討する必要があります。今後も、工場やマシンの縮小、需要の変化に応じた改造、海外投資や提携といった様々な動きが短期間のうちに計画されていくでしょう。当社の製紙業界における今までの経験は大きな強みですが、この動きに乗り遅れれば強みを活かすことはできません。過去に捉われず、迅速に、柔軟に対応していきましょう。

2 件のコメント:

  1. 意外と注目して見ている社員が多いかと!水のコストが高いのですので、原料コストに響き、採算合わないので閉鎖するのですねと言って来た中堅社員が居ました。

    返信削除
  2. そうですね。水のコストだけでなく、運送コスト、人件費なども地域的に割高で、総合的に生産コストが膨らんでしまうようです。

    返信削除