日本青少年研究所の「高校生の心と体の健康に関する調査」に日本の将来が心配になる結果がありました。アメリカ、中国、韓国に比べて自己肯定率が非常に低いのです。以下が「自己評価」という項目の結果の抜粋です。
米国と中国の高校生は自己肯定感(自尊感情)が強く、日本高校生の自己評価が最も低い(以下の数値は「全くそうだ」の比率)。
「私は価値のある人間だと思う」 : 日本7.5%、 米国57.2%、 中国42.2%、 韓国20.2%。
「自分を肯定的に評価するほう」 : 日本6.2%、 米国41.2%、 中国38.0%、 韓国18.9%。
「私は自分に満足している」:日本3.9%、米国41.6%、中国21.9%、韓国14.9%。
「自分が優秀だと思う」:日本4.3%、米国58.3%、中国25.7%、韓国10.3%。
根拠のないただの虚勢や、大きな勘違いでは困りますが、自分の長所(もちろん短所も)や価値をしっかりと認識して、この分野については誰にも負けないという自信を持つことは重要なことだと思います。その特定分野において自信を持つことで、そのことを核にして様々な面で成長していけるからです。誰にでも必ずひとつは得意なことやいいところはあるものです。ところが、自分自身でそれに気づいていないことも多いのです。それに加えて、日本人特有の謙虚な姿勢が上記の調査結果となっているのでしょう。自信が持てないということは、それだけ成長のスピードを遅らせてしまいます。昨今、韓国や中国に経済成長の面で脅かされているのは、若者が自信を持てないからかもしれません。
どうしても自分の長所が分からない人は、人の意見を聞いてみるといいでしょう。自分の限られた視点とは異なる視点から見ると、意外な自分を発見できるかもしれません。自社の強みも同様です。以前の記事にも書きましたが、自分では当たり前と思っていることでも、他者から見ると素晴らしい長所であることもあります。お客様の意見に耳を傾け、自社の強みがどこにあるのかをしっかりと認識しましょう。そして、その強みに対して確固たる自信を持ってお客様に対峙し、より一層チカラをつけていきましょう。
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