2011年10月3日月曜日

全て自分事

今日は隔月で発行している社内報「あさひ」の発行日です。2年前から、発行頻度を年に2〜3度から隔月に、紙に印刷して配布していたものをwebで、総務部門が制作していた記事を若手中心の5〜6名の編集チームで制作するようにしました。記事の内容も大幅に増やして発行するようにしました。

私が2年前に社内報に力を入れたいと思ったのは、社員ひとりひとりが余りにも当社自体を知らなすぎると感じたからです。自分が担当している業務については深く理解し、責任をもって遂行していますが、他部門がどのような仕事をし、他営業所でどのような工事が行われ、社内では何が起きていて、会社はこれからどう進んでいくのか…それは「他人事」という気持ちが少なくないように思います。事務部門所属の社員の中には、勤続10年超のベテランですら、当社の工事現場を一度も見たことがないという人がいたのには驚きました。これでは、家族も含め社外の方から貴方の会社は何をしている会社なのか尋ねられても、「工事会社」程度しか答えられないでしょう。

私は社員の皆さんに、もっとこの会社に興味を持って欲しいと思っています。工事の技術的な詳細を理解する必要はありません。どこで、誰が、どんな工事をしていて、何が大変で、何がやりがいなのか。それを知るだけで十分です。もっと言えば、「今月はあの人の誕生日なんだ」「彼の趣味は釣りなんだ」そんなことだけでもいいのです。また逆に、取材をうけたらめんどくさがったり、恥ずかしがったりせずに、積極的な情報発信をしてください。自分がどのような仕事を担当し、何を感じ、何を考えているのか、どんな人間であるのか、社内報という媒体を通じて発信してください。こうした情報のやりとりだけで、社員同士のコミュニケーション、チームワークは大きく変わってくるものです。

私たちは同じ船に乗っているクルー(乗組員)です。決して乗客ではありません。ただ乗っていればいずれ目的地に着く、そんな気持ちは捨ててください。ただひたすら自分のオールの先だけを見ながら漕ぎ続けることも止めてください。たまには、甲板に出て船全体や進路を眺めたり、見張りや舵取りをしているクルーの仕事にも興味を持ってください。そうすることで、自分の仕事が船全体の動きの中でどういう役割を果たしているのか分かります。クルーは皆仲間、船内で起きていることは全て「自分事」です。全てが自分の事として相互理解を深め、行き先を確認し、声を掛け合って仕事をすれば、一人でも多くのお客様に船に乗っていただき、目的地までお連れすることができるのです。

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