当社の社員は(社長を筆頭に)本当に酒飲みが多いんです。地方勤務の社員は車通勤が多いのであまり頻繁には飲みに行くことはできないものの、本社勤務者ともなると部活動のように繰り出す人も。社員だけでなく、お客様や協力会社にも酒好きが多く、先日お客様とゴルフをご一緒したのですが、前日は夜中まで飲み、朝のスタート前に一杯、途中の茶店で一杯、昼食で一杯、終わって一杯(厳密には一杯ではないのですが)ゴルフをするより飲みに来ているのかと思うくらいです。まあ、コミュニケーションの促進には大きな効果がありますから、体調を崩さない範囲で楽しめればと思います。
自分自身が飲んで楽しむことはみんな大好きなのですが、宴会を企画して場を盛り上げ、参加者を楽しませるような、宴会部長となると、あまり見当たらないように思います。
宴会部長には、まず店選びから人数確認など事前のきめ細やかな調整が必要です。出欠の返事もろくにしないわがままな参加者と店との調整はなかなか苦労するものです。次に、当日の雰囲気づくり。空気を読みながら場を盛り上げつつ、円滑な進行をしていく必要があります。また、アルコールが入ってたちが悪くなってきた参加者全員をひとつにまとめ、場の一体感を醸成することも必要です。これに失敗すると雰囲気を壊し一気に場をしらけさせかねません。さらに、会費の徴収と支払い。事前に集めた会費の範囲内で、参加者の無茶な要求を満たしつつ、店への支払いを確実に行います。時には料金交渉も必要です。最後に、参加者がきちんと帰宅できる状況にあるかの確認や、二次会の設定などのアフターフォローも怠るわけにはいきません。
このように、宴会部長には、企画調整力、空気を読む力、リーダーシップ、予算管理力、交渉力、フォローアップなどの様々なビジネススキルが要求されます。中には、いわゆる飲み会幹事的な要素も含まれ、宴会部長と役割分担することも考えられますが、いずれにせよスキルと気持ちがなければ遂行できません。私はこの宴会部長の役目が果たせる人は、仕事でも十分にマネジメントの任務が果たせると思っています。逆に、飲み会幹事もろくにできない人は、仕事のとりまとめも、うまくいかないでしょう。飲み会を参加者として純粋に楽しむのももちろん結構ですが、機会があれば積極的に飲み会を企画して、宴会部長としてビジネススキルを磨いてはどうでしょう?
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